具体的事例

DBJ環境格付融資

DBJは、40年以上にわたる環境対策事業に対する3兆円以上の投融資実績により培った知見をもとに、2004年に世界で初めて環境格付融資を開始しました。これは、DBJが独自に開発したスクリーニングシステムにより、企業の非財務情報を評価し、環境経営の取り組みが優れた企業を選定して融資するものです。こうしたDBJサステナビリティ評価認証融資を通じ、これまでのべ1000を超えるお客様と対話を行い、お客様のESGの取り組みを幅広く支援し、サステナブルな企業活動に貢献しています。また、DBJサステナビリティ評価認証融資の普及拡大により、企業とステークホルダーの対話や協調を促進し、中長期的な成長力を有する企業が評価される金融環境の整備に努めています。

DBJ環境格付ロゴ

DBJ-対話型サステナビリティ・リンク・ローン

DBJ-対話型サステナビリティ・リンク・ローンとは、Loan Market Association等が策定した「サステナビリティ・リンク・ローン原則(SLLP)」および環境省が策定した「グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン(環境省ガイドライン)」に基づき、貸付人であるDBJが対話を通じて、借入人のサステナビリティ経営の高度化に資する適切なESG関連目標(サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット/SPTs)の設定とその目標達成に向けたご支援をする融資メニューです。
お客様には、サステナビリティ・リンク・ローンの組成によるPR効果、当行との対話プロセスを通じたサステナビリティへの取組の見える化等のメリットがあります。
DBJは、DBJ-対話型サステナビリティ・リンク・ローンを通じ、お客さまの成長を幅広く支援するとともに、持続可能な社会の形成に貢献していきます。

概念図

DBJ-対話型サステナビリティ・リンク・ローンの図 DBJ-対話型サステナビリティ・リンク・ローンの図

エネルギー分野への取り組み

また、DBJは、国内エネルギー産業の構造改革を背景に、電力・ガス・石油産業等の事業再編・海外展開への支援のほか、再生可能エネルギー普及に向けた発電所の新増設やキャピタルリサイクルへの支援に注力するなど、時代のニーズに対して最適な金融ソリューションを提供してきました。こうした取り組みを継続し、世界レベルでの低炭素集約型社会の実現に貢献していきます。

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DBJ Green Building認証

DBJ Green Building認証とは、「環境・社会への配慮」がなされた不動産とその不動産を所有・運営する事業者を支援する取り組みとして2011年に創設された認証制度です。不動産のサステナビリティをESGに基づく5つの視点から評価し、主に既存物件の環境性能改善に加え、建築・設計の技術的専門家に限られない不動産に携わる幅広い層のステークホルダーの対話ツールとしてご利用いただいています。
本制度の認証業務は、一般財団法人 日本不動産研究所が実施しており、現在は〈オフィスビル〉〈ロジスティクス〉〈リテール〉〈レジデンス〉という代表的な4つのプロパティにおいて展開しています。

お客さまには、不動産を通じたESG投資の指標(KPI設定ツール)として、またESG・SDGs関連課題への積極的な取組み事例として投資家や金融市場へのIR・CSR活動にご活用いただけるといったメリットがあります。

DBJは、不動産市場と金融市場の架け橋として、認証物件と長期的な経済価値との相関に関する検証等も行っており、今後とも「環境・社会への配慮」がなされた不動産が適切に評価される市場の形成を目指します。

概念図

DBJ Green Building認証の概要図 DBJ Green Building認証の概要図