(株)サトーに対し、三菱UFJ信託銀行と協調して環境格付に基づく融資を実施

1.日本政策投資銀行は、平成20年8月29日、「環境配慮型経営促進事業」の対象として株式会社サトー(本社:東京都渋谷区)を選定し、三菱UFJ信託銀行と協調して融資を実行しました。


2.環境配慮型経営促進事業は、当行が開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資制度です。


3.本件は、環境配慮型経営促進事業を活用した当行と三菱UFJ信託銀行における初の協調案件となっております。


4.株式会社サトーは、株主・社会・会社・社員の四者を等しく重要なステークホルダーと考え、企業活動によって得た利益をこの四者に分け隔てなく還元する「四者還元」を実践しており、取引先などのステークホルダーも広義の「社会」と捉え事業活動を行っております。

今回の評価では、①ISO14001の認証を取得していない協力工場に対して、ISO規格に準拠した独自基準の順守を要請・支援するサトー・グリーン・ファクトリー・システムを展開している点、②ノンセパラベル(台紙なしラベル)などの省資源型製品を通じたユーザーの環境活動を支援している点、③RFID(ICタグ)を用いた不法投棄防止システムへの参画により循環資源のトレーサビリティ確保等に貢献している点、を高く評価し、「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」という最高ランクの格付を付与致しました。



5.当行では、現在本制度について大手から中堅クラスに至るまで多様な企業の評価を実施しています。業種構成も、本件のような製造業を始め、小売業やリース業などの非製造業へも広がりをみせています。今後も、多様な業種特性を踏まえて、適切な環境配慮型経営の評価に努めて参ります。


以上

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