西日本高速道路(株)との芦有(ろゆう)ドライブウェイ事業に対する共同参画に向けて停止条件付株式売買契約を締結~地方有料道路事業の課題解決に向けたスキームを提供~

 株式会社日本政策投資銀行(社長:室伏稔、以下「DBJ」という。)と西日本高速道路株式会社(会長:石田孝、以下「NEXCO西日本」という。)は、芦屋と有馬を結ぶ一般自動車道「芦有(ろゆう)ドライブウェイ」を、運営会社である芦有(ろゆう)開発株式会社(社長:久我克、以下「芦有開発」という。)より譲渡を受けて共同出資する方針を固め、芦有開発との間で停止条件付株式売買契約を締結しました。

 芦有開発は、芦屋と有馬を結ぶ「芦有ドライブウェイ」という自動車道事業、及び不動産開発事業を営んでいる会社です。芦有開発は、長きに渡り当道路を運営してきましたが、近年の交通量減少により厳しい経営を余儀なくされております。

 DBJとNEXCO西日本は契約上の停止条件充足を前提に、芦有開発が会社分割により新設した自動車道事業を承継する会社の株式(100%)を譲り受けることになります。その新設会社に対して、NEXCO西日本が高速道路の保全業務実績から培った維持管理ノウハウや技術力を活かして維持管理を担当すると共に、DBJの道路等を含むインフラへの投融資の経験と、銀行として蓄積してきた経営改善やコスト削減に関するノウハウを活用して、中長期的な視点に立った事業計画の策定及び着実な遂行を可能にすることで経営効率化を実現できるものと判断しました。

 DBJはかねてから、日本におけるインフラ整備促進や地域活性化について取り組んでおり、インフラ事業向けファイナンスに関するノウハウや経験を活かして、DBJならではの長期的視点に立ったスキーム構築を検討してきたところです。本件は、経営がうまくいかなくなった芦有開発に対する民間企業支援の意味合いを有すると同時に、周辺自治体の公共サービスでも対応が容易でない事業領域に対する参画でもあり、NEXCO西日本と共にその強みを最大限活かして事業性と社会貢献の両立を図らんとする、官民双方に対する支援と位置づけられるものです。

 また、今後、地方公共団体財政健全化法に伴う地方自治体等による道路等インフラアセットの外部委託・譲渡が進展する等の場合においても、今次取組は新たなソリューションとして社会に提供できるものと考えており、従来掲げる地域発展や社会貢献といった共通の企業理念を実現していきたいと考えております。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客さまの信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、地域発展に貢献する事業への取り組みを積極的に支援してまいります。


 【お問い合わせ先】
 ストラクチャードファイナンスグループ   電話番号 03-3244-1590
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