DBJ Green Building認証制度は、ビルの環境性能に加えて、防災や防犯、及び不動産を取り巻く様々なステークホルダーからの社会的要請に配慮した不動産(“Green Building”)の普及促進を目的に、DBJが独自に開発したスコアリングモデルによる評点化を行い、その上で時代の要請に応える優れた不動産を選定・認証するものです。また「DBJ環境格付」は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。
当社は、原油・ガスおよび石油化学製品等のタンカー輸送を主力とする海運事業に加え、東京都区内において複数の賃貸オフィスビルを保有の上、不動産事業を展開しており、新中期経営計画「IEG14(Iino’s Evolutionary Growth Plan to 2014)」においては、両事業を社業の両輪と位置づけたうえで、両事業における環境負荷の一層の低減を標榜しています。
今回のDBJ Green Building認証において、飯野ビルについては、(1)基準階オフィスフロアにおける全面的なLED照明採用や自然通風の積極的活用をはじめとして、優れた環境性能を実現している点、(2)都心における文化・交流拠点として、コンサート・講演会等に利用できるイイノホールを併設し、オフィスビルの枠組みを超えた付加価値を創出している点、(3)周辺街区および自然環境への配慮から、屋上・壁面緑化に加え、敷地内に日比谷公園の植生に配慮した「イイノの森」計画を有している点、等を高く評価しました。その結果、飯野ビルに対し、「国内トップクラスの卓越した「環境・社会への配慮」がなされたビル」として、最高ランクの評価「プラチナ」を付与することとしました。
汐留ビルについても、(1)十分な快適性、安全性を確保しつつ、高い環境・省エネ性能を有している点、(2)テナント及びビル管理者との省エネ会議の開催を通じ、エネルギーの使用状況および削減目標に関する情報共有を図っている点等、ハード・ソフト両面に亘り「極めて優れた「環境・社会への配慮」がなされたビル」として評価の上、「ゴールド」の認証を付与しました。
また、DBJは、飯野ビルの建設資金に対して、DBJ環境格付の適用による融資を行いました。環境格付評価においては、主に、当社の創業来の主業である海運事業の側面から評価を行い、(1)2004年に当社の船舶管理会社であるイイノマリンサービス株式会社が日本で初めてグリーンアワード認証を取得したことに代表される、運航オイルタンカーの安全・環境対策を徹底している点、(2)安全情報を船主等のステークホルダー間で定期的に共有する場を設けている点、(3)外部専門家を招聘した検船システム「ナビゲーションオーディット」を導入している点、等、「安全確保が社業の基盤」との経営理念を具現化し、実践している点を評価しました。この結果、当社は、「環境への配慮に対する取り組みが先進的」との格付を取得しました。
DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客さまの信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、環境や社会に配慮した不動産事業を行うお客さまの取り組みを積極的に支援してまいります。
(参考) 飯野ビルディング(東京都千代田区内幸町二丁目1番1号) | |||||||||||||||||
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汐留芝離宮ビルディング(東京都港区海岸一丁目2番3号) | |||||||||||||||||
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DBJ Green Building認証制度につきましては
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【お問い合わせ先】
企業金融第4部 電話番号03-3244-1640