東日本大震災復興ファンドによる北日本造船(株)への融資実施について

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)と株式会社岩手銀行(代表取締役頭取:高橋真裕、以下「岩手銀行」という。)が共同で出資する東日本大震災復興ファンド「岩手元気いっぱい投資事業有限責任組合」(以下「当ファンド」という。)は、北日本造船株式会社(本社:青森県八戸市、代表取締役社長:東徹、以下「当社」という。)に対して5億円の融資を実施いたしました。本件は、当ファンドにおいて9件目の投融資実施案件となります。

 当ファンドは、地域事情に精通するとともに被災地域に広範なネットワークを有する岩手銀行と投融資一体型の金融サービスを提供するDBJの連携のもと、東日本大震災の被災企業に対する復興資金の供与を通じ、被災地域の早期復興支援を図るため平成23年8月に設立されました。

 当社は、昭和44年4月に八戸市にて設立した造船会社であり、現在は、ケミカルタンカー等、30,000t級前後の大型商船を主体に手掛けています。今回の東日本大震災では、津波により久慈工場(岩手県)が全壊する等大きな被害を受けましたが、同工場も昨年9月から操業を再開、早期の復旧・復興を果たしており、今後とも地域の中核企業として、地域経済の発展に向けさらなる貢献が期待されています。

 本件は、震災により設備等に影響を受けた当社に対し安定的な長期資金を供与するものであり、当ファンドの取り組み趣旨に合致するものとして、実施されたものです。

 DBJと岩手銀行は、引き続き、当ファンドによる被災企業への投融資等を通じ、被災地域の復興を支援してまいります。

 【お問い合わせ先】
 東北支店 企画調査課 電話番号022-227-8182

〔ファンドの概要〕
 岩手元気いっぱい投資事業有限責任組合
  (1) ファンド規模  50億円(当初)
 (2) 設    立  平成23年8月3日
 (3) 出  資  者  無限責任組合員(GP):(株)東北復興パートナーズ
 有限責任組合員(LP):DBJ、岩手銀行
 (4) 期    間  投資期間3年、存続期間10年(但し、必要があれば、投資期間で2年以内、
 存続期間で5年以内の延長を行うこともあります)

  〔ファンドのスキーム図〕

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