東日本大震災復興ファンドによる(財)慈山会医学研究所付属坪井病院へのメザニンファイナンスの実施について-ふくしま応援ファンドとして初の資本的劣後ローンを実施-

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)と株式会社東邦銀行(取締役頭取:北村清士、以下「東邦銀行」という。)が共同で出資する東日本大震災復興ファンド「ふくしま応援ファンド投資事業有限責任組合」(以下「当ファンド」という。)は、財団法人慈山会医学研究所付属坪井病院(所在地:福島県郡山市、理事長:坪井永保、以下「当院」という。)に対して資本的劣後ローンおよびシニアローンを実施いたしました。本件は、当ファンドにおいて、初めての資本的劣後ローン(メザニンファイナンス)案件となります。

 当ファンドは、地域事情に精通するとともに被災地域に広範なネットワークを有する東邦銀行と投融資一体型の金融サービスを提供するDBJの連携のもと、東日本大震災の被災企業に対する復興資金の供与を通じ、被災地域の早期復興支援を図るため平成23年8月に設立されました。

 当院は、厚生労働省より「地域がん診療連携拠点病院」の指定を受けている福島県郡山市の病院であり、いち早く緩和ケア病棟を開設する等、がん治療を中心に、当該地域の医療水準の向上に貢献しています。東日本大震災では、建物が一部損壊する等の被害を受け休診を余儀なくされましたが、平成23年4月より外来診療を再開、6月より入院も含め震災前の体制に復旧しています。

 本件は、かかる貢献を続けている当院に対して、財務基盤強化の観点から資金供給を行うものであり、当ファンドの取り組み趣旨に合致するものとして実施されました。

 DBJと東邦銀行は、引き続き、当ファンドによる被災企業への投融資等を通じ、被災地域の復興を支援してまいります。

 【お問い合わせ先】
 東北支店 企画調査課 電話番号 022-227-8182


〔ファンドの概要〕
 ふくしま応援ファンド投資事業有限責任組合
 (1) ファンド規模  50億円(当初)
 (2) 設    立  平成23年8月3日
 (3) 出  資  者  無限責任組合員(GP):(株)東北復興パートナーズ
 有限責任組合員(LP):DBJ、(株)東邦銀行
 (4) 期    間  投資期間3年、存続期間10年(但し、必要があれば、投資期間で2年以内、
 存続期間で5年以内の延長を行うこともあります)

〔ファンドのスキーム図〕0000008272_img1.gif

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