戸田工業（株）に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施－防災および事業継続の取り組み強化を支援－

　株式会社日本政策投資銀行（代表取締役社長：橋本徹、以下「DBJ」という。）は、戸田工業株式会社（本社：広島県大竹市、代表取締役社長：戸田俊行、以下「当社」という。）に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施します。

　「DBJ BCM格付」融資は、DBJが開発した独自の評価システムにより、防災および事業継続への取り組みが優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定するという、「BCM格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。

　当社は、国内トップシェアを誇る高品質な「酸化鉄」(※)を主力に、機能性顔料や電子素材の製造・販売を手掛ける化学素材メーカーです。また近年は、環境対応車への本格的な普及が期待されるリチウムイオン電池の正極材の製造・販売に注力しています。

　本件は、サプライチェーンにおける高度な供給責任を果たすべく事業継続マネジメント（BCM）体制を構築する当社に対して、「DBJ BCM格付」融資の実施を通じその取り組みを支援するものです。

　今回の評価では、(1)災害発生時の生命安全確保や二次被害防止といった防災に関する事柄を重点的に整備し、訓練活動を通じて社内周知を徹底している点、(2)本社機能を代替確保するとともに、製造拠点の海外進出を通じて生産機能の分散化を実現している点、(3)「リスク管理規程」に基づき、事業継続に影響を与えるリスク事象を洗い出して評価を行い、その重要度に応じて対策を講じている点、等を高く評価しました。

　DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします～私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます～」に基づき、有事における事業継続の推進に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

(※)酸化鉄は、古くから顔料として用いられ、わが国では「弁柄」の名でも知られています。
また、酸化鉄等を高温で焼結させたセラミックスは、磁性材料として、電化製品やIT機器等の部品用途として幅広く使用されています。
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