東日本大震災復興ファンドによる(株)高政へのメザニンファイナンスの実施について

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)と株式会社七十七銀行(代表取締役頭取:氏家照彦、以下「七十七銀行」という。)が共同出資する東日本大震災復興ファンド「みやぎ復興ブリッジ投資事業有限責任組合」(以下「当ファンド」という。)は、第4号案件として、株式会社高政(本社:宮城県牡鹿郡女川町、代表取締役:高橋正典、以下「当社」という。)に対する劣後ローン(メザニンファイナンス)を実施いたしました。

 当ファンドは、地域事情に精通するとともに被災地域に広範なネットワークを有する七十七銀行と投融資一体型の金融サービスを提供するDBJの連携のもと、東日本大震災の被災企業に対する復興資金の供与を通じ、被災地域の早期復興支援を図るため平成23年8月に設立されました。

 当社は、宮城県女川町のかまぼこ等製造事業者であり、原料すり身の製造から手掛ける数少ないメーカーの1社です。長年のすり身製造で蓄積したノウハウにより実現された、つなぎを使用しない、魚本来の味を活かした笹かまぼこは、幅広い支持を得ています。
 東日本大震災直後には、かろうじて残った一部の設備と原料でかまぼこを製造し、避難所に無償提供する等、地域の復旧に尽力しました。その後も従業員の積極雇用や、被災事業者へ工場の一部を無償提供する等、当該地域の復旧・復興に必要不可欠な貢献を続けています。
 本件は、かかる貢献を続けている当社の震災復旧・復興資金について、財務基盤強化の観点から劣後ローンでの資金供給を行うものであり、当ファンドの取り組み趣旨に合致するものとして実施されたものです。

 DBJと七十七銀行は、引き続き、当ファンドによる企業への投融資等を通じ、被災地域の復興を支援してまいります。

 【お問い合わせ先】
 東北支店 企画調査課 電話番号022-227-8182

〔ファンドの概要〕
 みやぎ復興ブリッジ投資事業有限責任組合
 (1) ファンド規模  50億円(当初)
 (2) 設    立  平成23年8月31日
 (3) 出  資  者  無限責任組合員(GP):(株)東北復興パートナーズ
 有限責任組合員(LP):DBJ、(株)七十七銀行
 (4) 期    間  投資期間3年、存続期間10年(但し、必要があれば、投資期間で2年以内、
 存続期間で5年以内の延長を行うこともあります)

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