東日本大震災復興ファンドによる平庄(株)への融資決定について

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)と株式会社岩手銀行(代表取締役頭取:高橋真裕、以下「岩手銀行」という。)が共同で出資する東日本大震災復興ファンド「岩手元気いっぱい投資事業有限責任組合」(以下「当ファンド」という。)は、平庄株式会社(本社:岩手県釜石市、代表取締役社長:平野隆司、以下「当社」という。)に対して1億円の融資を決定いたしました。

 当ファンドは、地域事情に精通するとともに被災地域に広範なネットワークを有する岩手銀行と投融資一体型の金融サービスを提供するDBJの連携のもと、東日本大震災の被災企業に対する復興資金の供与を通じ、被災地域の早期復興支援を図るため平成23年8月に設立されました。

 当社は、平成14年9月に岩手県釜石市にて設立された水産加工業者です。東日本大震災の津波により被災しましたが、昨年5月に操業を一部再開、同年7月下旬より完全復旧したことに加え、今年に入り冷蔵設備を新設する等、早期の復旧・復興を果たしています。本件は、こうした当社の事業活動の本格化に対応したものです。
 これまで「鉄と魚のまち」として発展してきた釜石市では、震災後に策定した水産業の復興方針に基づき、今後、生産者、水産関連業者と連携しながらの復興、地域経済の活性化を目指しており、地域の水産業で主要な地位を占めている当社も、こうした復興の過程において中心的役割を果たしていくことが期待されています。

 本件は、当社への震災復興資金の供給を通じて、地域経済・雇用の中核たる水産加工業の早期の復旧・復興を支援するものであり、当ファンドの取り組み趣旨に合致するものとして実施されたものです。

 DBJと岩手銀行は、引き続き、当ファンドによる被災企業への投融資等を通じ、被災地域の復興を支援してまいります。

 【お問い合わせ先】
 東北支店 企画調査課 電話番号022-227-8182


〔ファンドの概要〕
  岩手元気いっぱい投資事業有限責任組合
  (1) ファンド規模  50億円(当初)
 (2) 設    立  平成23年8月3日
 (3) 出  資  者  無限責任組合員(GP):(株)東北復興パートナーズ
 有限責任組合員(LP):DBJ、岩手銀行
 (4) 期    間  投資期間3年、存続期間10年(但し、必要があれば、投資期間で2年以内、
 存続期間で5年以内の延長を行うこともあります)

  〔ファンドのスキーム図〕

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