(社医)財団大和会に対し、「DBJ ビジョナリーホスピタル」に基づく融資を実施-高度な医療機能の提供と環境配慮、防災および事業継続への取り組みを評価-

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、社会医療法人財団大和会(所在地:東京都東大和市、理事長:古瀬信、以下「当法人」という。)に対し、「DBJ ビジョナリーホスピタル」に認定し、融資を実施しました。

 「DBJ ビジョナリーホスピタル」は、公益財団法人日本医療機能評価機構(所在地:東京都千代田区、理事長:井原哲夫、以下「JCQHC」という。)による「病院機能評価」の認定(注)を受けた病院を対象に、DBJ が開発した独自の環境評価・BCM評価システムにより、環境配慮・防災および事業継続対策に優れた病院を「DBJ ビジョナリーホスピタル」として評価・認定し、その評価に応じて融資条件を設定する融資メニューです。

 当法人は、東大和病院(東京都東大和市、一般284床)および武蔵村山病院(東京都武蔵村山市、一般144床・療養156床)等を運営する社会医療法人です。北多摩西部医療圏において、東大和病院は、東京都指定災害拠点病院および二次救急医療機関として、武蔵村山病院は、二次救急医療機関として、地域医療・急性期医療に大きく貢献し、環境配慮、防災および事業継続の取り組みについても進めております。

 今回は、以下の点を主に高く評価しました。

【環境評価】
(1)LED照明への切り替え等の計画的実行により、エネルギー使用量等を削減している点
(2)感染性廃棄物の分別を徹底し、安全かつ確実に廃棄することで環境負荷を低減している点
(3)職員満足度調査の定期的実施、メンタルケアマネジメント等により職員の福利厚生を図っている点

【BCM評価】
(1)事業継続計画において、災害時に制約される経営資源を踏まえた上で重要業務の洗い出しや整理を行っている点
(2)医療資機材などの主要納入業者に対し、有事の供給体制の策定を求め、書面にて確認を行っている点
(3)定期的な災害訓練の実施を通じ、BCP発動後の対応についての周知徹底や自治体や他の地域医療機関との協働を図っている点

 近年、病院に対しては、地域社会の安全、安心の拠点としての役割を求める声が高まっています。そこでDBJ は、「DBJ ビジョナリーホスピタル」を通じて、医療機能の高度化に加え、環境配慮・防災および事業継続対策を積極的に行い、患者、医療従事者等、地域社会全体にその取り組みを還元するというビジョンに基づいて経営を行う病院を支援しております。

 DBJ は、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、地域社会に良質な医療の持続的な提供を行うお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

(注)JCQHC は、病院が組織的に医療を提供するための基本的な活動(機能)が、適切に実施されているかどうかを中立、公平な立場で第三者的に評価する「病院機能評価事業」を行い、評価の結果、一定の水準に達したと認められた病院に対して認定証を発行しています。なお、平成24 年12月現在、全国の病院の約3 割にあたる2,410 病院が認定を受けております。
【お問い合わせ先】
企業金融第4部 医療・生活室 電話番号 03-3244-1640
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