旭カーボン(株)に対し、「DBJ環境格付」・「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施-新潟県初の環境格付・BCM格付同時取得、および4年連続の環境格付取得-

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、旭カーボン株式会社(本社:新潟県新潟市、代表取締役社長:藤本真哉、以下「当社」という。)に対し、「DBJ環境格付」および「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施しました。

 「DBJ環境格付」「DBJ BCM格付」は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境影響度や防災および事業継続の取り組みを評点化、優れた企業を選定し、その評価に応じて融資条件を設定するという、「環境格付」「BCM格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。

 当社は、新潟県に生産拠点を有する株式会社ブリヂストンのグループ会社であるカーボンブラック(注)の製造メーカーであり、環境方針において、環境保全が企業の社会的責任の中で極めて重要であることを掲げ、本業での環境経営の実践を重視しているほか、防災および事業継続計画についても「安全はすべてに優先する」との基本方針のもと、独自の防災および事業継続体制の構築を推進しています。

 今回の格付では、以下の点を評価しました。

【DBJ環境格付】
  (1)カーボンブラックの製造工程で発生する副生ガスを自家発電に活用し、工場内で使用する全ての電力を賄うとともに、発生するCO2を回収し近隣工場へ売却する等、自社で発生する副産物利用を推進している点。
  (2)水資源投入量の削減や、平成20年以降産業廃棄物のゼロエミッションを継続達成している等、副生物利用と併せ、製造段階での環境負荷低減を着実に推進している点。
  (3)ブリヂストンの環境対応型タイヤ向けカーボンブラックを環境配慮製品として位置づけ、同社と共同研究を開発段階から実施し、最終製品であるタイヤの耐摩耗性向上や転がり抵抗改善を実現している点。
【DBJ BCM格付】
  (1)エマージェンシーアクションレポートの作成を通じ、初動対応を充実させるとともに、避難訓練をグループ会社のほか、外注業者や工事請負業者にまで範囲を広げて実施する等、訓練を通じた周知を徹底させている点。
  (2)二次災害として火災および油漏洩事故を想定し、定期的に当該リスクに対応するための訓練を実施していることに加え、有事対応力強化のため夜間抜き打ちの通報訓練等を通じ、強固な防災体制を構築している点。
  (3)事業継続を阻害する原因事象を把握した上で、多種に及ぶカーボンブラック製品の重要度に応じ重点生産品目を選定するなど、より実効性の高い事業継続体制の構築に向けた取り組みを実践している点。

 以上、環境・BCMの両面における当社の先進的かつ高度な取り組みについて高く評価した結果、当社は、新潟県の企業として初めて、「DBJ環境格付」および「DBJ BCM格付」を同時に取得することになりました。なお、「DBJ環境格付」については、4年連続での格付取得になります。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、環境配慮型経営や有事における事業継続の推進に向けたお客さまの取り組みを積極的に支援してまいります。
 
(注)カーボンブラック:自動車タイヤ等ゴム製品の補強材のこと。
 【お問い合わせ先】
 新潟支店 業務課 電話番号025-229-0745

DBJ News一覧へ戻る