東洋エンジニアリング株式会社に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施-エンジニアリング業界初のBCM格付取得-

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、東洋エンジニアリング株式会社(本社:千葉県習志野市、取締役社長:石橋克基、以下「TOYO」という。)に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施しました。

 「DBJ BCM格付」融資は、DBJが開発した独自の評価システムにより、防災および事業継続への取り組みが優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定するという、「BCM格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。

 TOYOは、昭和36年に設立された国内有数のエンジニアリング会社であり、プラントエンジニアリング分野を中心に、グローバルな舞台で数多くのプロジェクトを手がけており、また、「Global Leading Engineering Partner」を企業理念に掲げ、安全かつ高度なエンジニアリングの提供によって、顧客の多様な課題への総合的な解決を提供するとともに、持続性ある地球社会の実現への貢献を目指しています。

 DBJは、今回の評価において、(1)リソースベースのリスクアセスメントに基づき重要業務のボトルネックを特定し対策を計画的に実施することにより、ソフト・ハード両面の堅牢性を高めている点、(2)ISO27001(注)を取得し、情報セキュリティマネジメントシステムを構築するのみならず、バックアップシステムの整備やシステム復旧訓練の実施など、有事にもその影響を最小化し事業を継続する体制を確保している点、(3) プロジェクトリスクを早期に把握するとともに、機材調達などのサプライチェーンの情報を一元管理し、必要に応じて代替調達を含めた対策を行うなど柔軟な対応に備えている点、等を高く評価しました。

 その結果、TOYOは「防災および事業継続への取り組みが特に優れている」という格付を取得しました。なお、エンジニアリング業界における「DBJ BCM格付」取得は今回が初めての事例となります。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、有事における事業継続の推進に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

(注)情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格の一つ。
 【お問い合わせ先】
 企業金融第2部 電話番号03-3244-1660
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