サプライチェーン・サポートファンドによる東海トリムホールディングス(株)への出資について

株式会社日本政策投資銀行
一般社団法人日本自動車部品工業会

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)と一般社団法人日本自動車部品工業会(会長:玉村和己、以下「部工会」という。)は、平成23年5月に共同でサプライチェーン・サポート株式会社(代表取締役社長:本野雅彦、以下「SCS」という。)を設立しております。今般、SCSが運営するサプライチェーン・サポートファンド(以下「当ファンド」という。)は、J-STAR株式会社(代表取締役:原禄郎)が運営するJ-STAR二号投資事業有限責任組合と共同で、東海トリムホールディングス株式会社(本社:三重県鈴鹿市、代表取締役社長:横田清澄、以下「東海トリム」という。)に対し、優先出資を行いました。

 当ファンドは、東日本大震災に伴うサプライチェーンの分断を契機として、わが国の基幹産業である自動車産業のサプライチェーンを支える企業に対し、資本性資金を含む長期安定資金を供給することを通じ、同産業の震災からの復興、ならびに事業再構築・再編等を支援し、責任あるグローバルな供給者としての信頼の回復とサプライチェーンの強靱化を図り、ひいては日本の基幹産業としての負託に応えられる事業としての再発展と経営安定化に貢献することを目的に設立されました。

 東海トリムは、四輪車および二輪車用シートカバーならびに各種帆布製品の縫製加工受託を主業とする企業です。早くから海外進出を推進しグローバルな生産体制を構築することで、多様なニーズに対する柔軟な対応能力を実現しており、顧客から高い評価を得ております。

 今回の優先出資は、近年の厳しい事業環境を背景として資本蓄積に遅れが生じる中、斯かる課題を抜本的に解消し、積極的・機動的な投資戦略を採り得る財務基盤を確立することで、東海トリムの成長を後押しするものです。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、自動車産業の発展に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。


【お問い合わせ先】
 株式会社日本政策投資銀行 企業ファイナンスグループ 電話番号03-3244-1256


〔 ファンドの概要 〕
 (1)名称サプライチェーン・サポート投資事業有限責任組合
 (2)規模70億円(当初)
 (3)設立平成23年6月2日
 (4)出資者無限責任組合員(GP):サプライチェーン・サポート(株)
有限責任組合員(LP):DBJ、部工会、(株)みずほ銀行、 (株)三井住友銀行
 (5)期間投資期間3年、存続期間10年(但し、必要があれば、投資期間で2年以内、存続期間で5年以内の延長を行うこともあります。)

 〔 ファンドのスキーム図 〕

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