航空機ファイナンス分野でメザニンファンドを設立-エアバス社およびNovus社と共同で初の本格的メザニンファンドを組成-

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、世界的な航空機メーカーであるAirbus SAS(本社:フランス共和国、以下「エアバス社」という。)および航空機リース会社のNovus Aviation Capital(本社:アラブ首長国連邦、以下「Novus社」という。)とともに、航空機ファイナンス分野で初の本格的メザニンファンドとなるTamweel Aviation Finance LLP(以下「Tamweel」という。)を設立しました。

 航空機ファイナンス市場は、年間1,000億ドルもの巨大市場であり、今後も年率5-10%のペースで成長することが見込まれています。こうした中、航空機ファイナンス市場で中心的役割を果たしてきたECAファイナンス(輸出信用機関による保証付ファイナンス)が制度改正により規模の縮小が予想され、また、その受け皿となるコマーシャルデットについては、中長期的にはバーゼルⅢ等の影響から一定の供給制約が生じうることが懸念されています。

 このような市場環境を踏まえ、今般、メザニンファイナンスの市場育成の必要性について認識が一致したDBJ、エアバス社およびNovus社がパートナーを組んでTamweelを立ち上げました。今後、Tamweelは、世界中の航空会社に対して、エアバス社が製造する中・大型機の新造機を対象にジュニアローンを提供していくとともに、年内にも新たな出資者を募り、ファンド規模を拡大させていく予定です。
 今回の取り組みは、世界の有力プレーヤーと協調して資金供給面で新たなプラットフォームを提供するもので、航空機ファイナンス市場の健全な発展に貢献すると考えております。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、航空業界におけるお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

【お問い合わせ先】
  企業金融第4部 電話番号 03-3244-1640
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