(株)泉精器製作所株式の東京海上キャピタル(株)への譲渡について

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:柳正憲、以下「DBJ」という。)は、WISE PARTNERS株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:中野智弘、以下「WP」という。)が運営するWP1号投資事業有限責任組合(以下「WP1号ファンド」という。)と共同で出資している株式会社泉精器製作所(本社:長野県松本市、代表取締役社長:志摩壽一郎、以下「泉精器」という。)の今後のさらなる企業価値向上・競争力強化を図るため、東京海上キャピタル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:佐々木康二、以下「東京海上キャピタル」という。)に対し、DBJが保有する株式20%とWP1号ファンドが保有する株式80%を合わせた泉精器全株式の譲渡を決定しました。

 泉精器は、電設工具と家電製品(電気シェーバー、ドライヤー等)の製造・販売を営む精密機械器具メーカーです。電設工具事業では、電線ケーブルを安全に切断・圧着できる高出力かつ小型の充電式油圧工具等の製造技術を有し、同分野において国内トップシェアを誇っています。また、家電事業の主力製品である電気シェーバーでは、往復式・ロータリー式・回転式と3種類あるシェーバーの刃全てを生産できる唯一の国内メーカーとして、国内自社ブランドの「VIDAN」シリーズや米国シェア第2位の「Remington」ブランドの製品を製造しています。

 DBJは、高い技術力、ノウハウを有する泉精器に対し、平成22年8月の出資以降、投融資のファイナンス面に加え、事業面においても、中長期的な成長に寄与すべく、WPとともにさまざまな分野でサポートを続けてきました。

 今般、東京海上キャピタルからの提案を踏まえ、泉精器のさらなる成長と価値創出に資すると総合的に判断し、株式譲渡を決定しました。今後、泉精器は、東京海上キャピタルのネットワークを活用し、事業成長を一層加速することが可能になります。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決でお客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、良質なリスクマネーの供給と独自のナレッジの創造・提供を通じて、わが国産業の競争力強化や地域の成長に貢献してまいります。


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 企業投資部 電話番号03-3244-1140
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