日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成13年1月29日
  • 日本政策投資銀行

バイオベンチャーインキュベーションファンドの創設

日本政策投資銀行では、一昨年11月に出された政府の「経済新生対策」の一つの柱であるベンチャー企業向け金融支援策の一環として、政府系ベンチャーキャピタルの新規事業投資(株)への出資を通じ、民間のベンチャービジネス支援企業と共同して、情報通信、バイオ等の先端的かつ重要な産業分野において、インキュベーション機能を備えたファンド(投資事業組合)を形成し、ベンチャー企業を支援しています。

インキュベーションファンドの投資対象は、上記の産業分野において独自の技術シーズを持つスタートアップ段階のベンチャー企業であり、こうしたハイテクベンチャーの輩出が我が国の経済新生のために重要である反面、リスクが高くかつ投資回収に長期を要することから、政府系の新規事業投資(株)が民間企業と協調してファンド形成を行うものです。既に昨年4月には、第1号ファンドとしてIT系ベンチャー育成を目指す「アイティーファームI号投資事業有限責任組合」が事業を開始しています。

このほど、第2号ファンドとして、バイオ系ベンチャーを対象とした「バイオテック・ヘルスケア一号投資事業有限責任組合」が設立されました。

ファンドの運営は、民間のベンチャービジネス支援企業である株式会社バイオテック・ヘルスケア・パートナーズが無限責任組合員として執り行います。同社は、医療関連のバイオテクノロジー分野及びへルスケア分野における実務経験並びに学識経験豊富な人材を擁しており、技術シーズの発掘・選別から事業性の検証、その後のマーケティング、事業計画策定から経営者の派遣等、一貫したベンチャー支援により、世界的に通用する医薬品、医療機器・材料、新治療法、ヘルスケア製品、医療系サービス等の事業化を目指します。新規事業投資(株)及び日本政策投資銀行はファンドに出資した民間企業とともに、それぞれのネットワークとノウハウを活用して、ファンドの運営を支えます。

バイオテック・ヘルスケア一号投資事業有限責任組合の概要

総額  : 29.3億円
設立  : 2001年1月
契約期間: 10年
出資者 : 株式会社バイオテック・ヘルスケア・パートナーズ
新規事業投資株式会社、オリックスキャピタル株式会社、杏林製薬株式会社、
新光キャピタル株式会社、住友製薬株式会社、株式会社東海メディカルプロダクツ、
東京中小企業投資育成株式会社、日本たばこ産業株式会社、持田製薬株式会社、
安田企業投資株式会社(順不同)
【お問い合わせ先】
日本政策投資銀行 新規事業部
Tel 03-3244-1976