日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成12年5月10日
  • 日本政策投資銀行

ITベンチャーインキュベーションファンドの創設

昨年11月に出された政府の「経済新生対策」の一つの柱であるベンチャー企業向け金融支援策の一環として、日本政策投資銀行では、政府系ベンチャーキャピタルの新規事業投資(株)への出資を通じて、民間のベンチャービジネス支援企業と共同して、情報通信、バイオ等の先端的かつ重要な産業分野において、インキュベート機能を備えたファンド(投資事業組合)を形成し、ベンチャー企業を支援します。

本件ファンドの投資対象は、上記の産業分野において技術のシーズを持つコンセプト・スタートアップ段階にあるベンチャー企業であり、リスクが高くかつ投資回収に長期を要することから、採算性を重視する民間ベンチャーキャピタルのみでは対応が困難であるため、政府系の新規事業投資(株)が民間企業と協調してファンド形成を行うものです。

本年4月7日に第1号ファンドとして「アイティーファーム I 号投資事業有限責任組合」が設立されました。ファンドの運営は、ジェネラルパートナーである株式会社アイティーファームが中心となって執り行います。同社の経営陣は、過去12年間、シリコンバレーのITベンチャーが日本で事業を開始する際の戦略的コンサルティングに取り組み、約60社の日本進出を成功に導いてきました。この経験と実績を、今度は日本発・世界レベルの事業創造に役立てるため、案件の発掘・選別から事業性の検証、その後のマーケティング、事業計画策定から経営者の派遣等、事業化に至るまでの一貫したベンチャー企業育成を実現します。新規事業投資(株)及び日本政策投資銀行はファンドに出資した民間企業とともに、それぞれのネットワークとノウハウを活用して、ジェネラルパートナーを支えます。

アイティーファーム I 号投資事業有限責任組合

総  額 14億円
設  立 2000年4月
契約期間 7年
【お問い合わせ先】
日本政策投資銀行 新規事業部
03-3244-1976