日本政策投資銀行

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「ナノテク・ファンド」の設立

日本政策投資銀行は、平成11年11月に出された政府の「経済新生対策」の一つの柱である「ベンチャー企業」向け金融支援策の一環として、投資対象分野に関して深い知見を有する民間のVB支援企業をファンド・マネージャーたる無限責任組合員に迎えてファンドを組成するスキームを構築し、同行から出資を受けた新規事業投資(株)が呼び水としてファンドへ資金拠出することによって、先端技術シーズの事業化を支援しています。

2001(平成13)年9月10日、同スキームによる3つ目のファンド※として、イノベーション・エンジン(株)を無限責任組合員に迎え、産学連携を積極的に活用し、ナノテクノロジー、光テクノロジーをはじめとする先端技術系VBの育成を目指す「クリティカル・テクノロジー一号投資事業有限責任組合」(通称「ナノテク・ファンド」)が設立されました。本格的経営指導等のインキュベーション機能を備えたハンズオン型の投資事業組合(ファンド)として、先端技術シーズの事業化をスタートアップ段階から支援するもので、「大学発ベンチャー」支援の先行モデルとしても期待されます。

(注※) IT系VBを対象とする「アイティーファーム・号投資事業有限責任組合」(平成12年4月設立)、バイオ系VBを対象とした「バイオテック・ヘルスケア1号投資事業有限責任組合」(平成13年1月設立)に次ぐものです。

無限責任組合員としてファンド運営を執り行うイノベーション・エンジン(株)は、日本の「大学ファンド」運営の第一人者である佐野睦典氏を中心として、大学、国公立研究所、大企業の研究開発部門・事業部門、シンクタンク、技術専門家など幅広いネットワークを有する実務経験豊かな人材を擁しており、産学連携を積極的に活用し、技術シーズの発掘・選別から事業性の検証、その後のマーケティング、事業計画策定から経営者の派遣等、一貫したベンチャー支援により、世界的に通用するナノテクノロジー、光テクノロジーといった日本優位の先端技術シーズの事業化を目指します。

日本政策投資銀行は、新規事業投資(株)ほかの有限責任組合員18名とともに、それぞれのネットワークとノウハウを活用してファンド運営を支える所存です。

【クリティカル・テクノロジー一号投資事業有限責任組合の概要】

総  額 40.2億円
設立年月 2001年9月
契約期間 2011年12月まで
出 資 者 イノベーション・エンジン(株)
新規事業投資(株)、新光インベストメント(株)、
丸紅(株)ほか(合計19名)
【お問い合せ先】
日本政策投資銀行 新規事業部
TEL 03-3244-1976