日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成13年12月19日
  • 日本政策投資銀行

日本政策投資銀行、中部運輸(株)に中部地方初のDIPファイナンス実行

<概要>

借入人 : 中部運輸(株)(本社:愛知県名古屋市、
綱島 裕明代表取締役社長、資本金1億円、従業員約700名)
事業内容 :トラック運送
融資契約日 :平成13年12月14日
融資引き出し枠 :累計160百万円
第1回融資実行 :平成13年12月17日
第1回融資実行額 :76百万円
  1. 日本政策投資銀行は、今般、中部運輸(株)に対して事業再生融資を実行いたしました。

    当社は、平成13年8月28日に民事再生手続申立を行っており、現在、再建に向けて再生計画を策定中です。本件は、再生計画が確定するまでの間、事業価値を保全するためのいわゆるDIPファイナンスにあたり、中部地方初の案件になります。

  2. 当社は、現在名古屋地方裁判所にて手続きが進められていますが(監督委員:山田幸彦弁護士、申立代理人:前川弘美弁護士)、今後円滑に同手続を進めるために、当面の運転資金確保が重要となっています。
  3. 現在、当社再生計画(案)については策定中ですが、当社の本業であるトラック運送業は相応のキャッシュフローを生み出しており、また再生の方向性につき多くの顧客の理解を得られていることから、事業の経済社会的有用性や存続・発展可能性の観点から、本来の事業価値が損なわれないよう事業の継続を図るため、本件融資を実行したものです。
  4. 当社は本件融資枠設定により、平成14年1月までの間に累計160百万円の融資引き出し枠を得て、担保の範囲内で融資を受けられることになります。

    なお、本件融資は、当社の事業継続によって発生する受取手形を担保とすることにより債権保全を図っております。

  5. 今後、再生手続が本格化するものと思われますが、当行では、債権者等利害関係人への適切な情報開示等を通じて関係者間での信頼関係を構築し、円滑な再生計画の策定が行われることを期待しています。
【お問い合せ先】
日本政策投資銀行 プロジェクトファイナンス部
Tel:03-3244-1603