日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成16年1月13日
  • 日本政策投資銀行

ウォーターベイン・テクノロジー1号有限責任投資事業組合に対し出資を実施

  1. 日本政策投資銀行は、ウォーターベイン・パートナーズ(株)(代表:黒石真史)をファンドマネジャーに迎え、大学等の研究機関からのビジネスシーズの事業化を主導する「ウォーターベイン・テクノロジー1号投資事業有限責任組合」を組成しました。
  2. 当ファンドは、ゲノム創薬やバイオインフォマティクス、医療サービス等幅広くライフサイエンス技術のシーズを発掘し、出資を行うとともに、ビジネスプランの策定、経営チームの組成、戦略的な特許出願および管理、資金調達、大手事業会社との事業提携構築等について徹底した経営指導を行うハンズオン型のインキュベーション・ファンドとして「大学発ベンチャー」のスタートアップを支援します。
  3. 無限責任組合員(GP)としてファンド運営を執り行うウォーターベイン・パートナーズ(株)は、上場を果たしたオンコセラピー・サイエンス社をはじめ、多くのバイオベンチャーの設立育成に携った実績をもつ黒石真史氏がインキュベーション経験のある他のGPメンバーと共に平成14年9月に設立した、ブティック型(分野特化型)のベンチャーキャピタルです。日本のバイオインダストリーをリードする超一流の教官陣とのネットワークを背景に、将来性の見込めるゲノム創薬、医療サービス、バイオインフォマティクス等のライフサイエンス分野において世界に飛躍する「大学発ベンチャー」の育成を目指します。
  4. ウォーターベイン・パートナーズ(株)は、当行を含む有限責任組合員(LP)(*1)、と定期的な情報交換を行うとともに、投資先企業の育成のために積極的に経営支援を進めてゆく考えです。有限責任組合員(LP)も、投資先企業の成長促進に関与することができ、ライフサイエンスという将来有望な分野において、自身の新事業展開への寄与を期待することができます。
  5. 日本政策投資銀行は、今回のファンドが、バイオ産業の積極支援を表明している政府の方針(*2)に合致するものと評価し、出資を決定いたしました。今後もこうしたインキュベーションファンドへの支援を通じて、大学発ベンチャーのスタートアップを支援して参ります。

  1. *1:エー・アイ・キャピタル(三菱商事と大同生命が運用するファンド・オブ・ファンズ)、東京中小企業投資育成、SMBCキャピタル、扶桑薬品工業、三菱商事、UFJ銀行 他
  2. *2:政府は平成14年12月にバイオインダストリー戦略大綱を作成し、平成22年時点にて25兆円の広がりをもつバイオインダストリー産業の積極支援を表明しております。その大綱の中で、大学発のシーズを積極活用することが謳われています。