日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成16年2月20日
  • 日本政策投資銀行

風力発電事業に対する融資の実施について~地球環境対策と産業観光の推進~ ~鹿児島銀行との「業務協力協定」締結後、初の協調融資案件~

日本政策投資銀行南九州支店(支店長 福永 法弘)は、この度、鹿児島銀行と協調して、鹿児島県吉田町において風力発電事業を手がける「南九州クリーンエネルギー株式会社」に対し融資を行いました。

南九州クリーンエネルギー株式会社は、株式会社島津興業を中心に薩摩酒造株式会社等、地元の民間企業が中心となって南九州で風力発電事業を行うために平成 15年に設立したものです。本件は、風力発電機を8機据え付けた県下で6番目(公設、自家用除く)の風力発電所(総出力10,400kW)で、地元企業グループとしては初の大規模風力発電事業となります。風車の直径は60メートル、回転軸までの高さも地上から60メートルに及ぶ大規模なもので、それが林立するさまは、新たな産業観光の拠点となるのではとの期待も寄せられています。

日本政策投資銀行は、鹿児島銀行と「地域経済の発展に対する一層の貢献を連携して行うこと」を目的として「業務協力協定」を本年1月に締結し、地域におけるプロジェクト・地域経済・地域産業などに関する情報交換や企画立案などの支援を相互に行っているところであり、本件は協定締結後、初の協調融資案件となります。

日本政策投資銀行は、政策金融機関として経済的・社会的発展と環境保護との調和による我が国の持続可能な発展を支援しています。本件風力発電事業についても、鹿児島県の地域総合計画の中で、地球温暖化の防止に資する新エネルギー事業として位置付けられているほか、産業観光事業の1つとして地域経済への効果も認められることから、融資により支援することとしました。今後も、地方銀行との協力関係を築きながら、政策的意義の高い環境対策事業を積極的に推進していく所存です。

融資事業の概要

1・事業内容 : 風力発電事業
2・事業者 : 南九州クリーンエネルギー株式会社
3・稼働開始 : 平成17年予定