日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成16年3月11日
  • 日本政策投資銀行

みずほ銀行大手町本部ビル(旧富士銀行本店)
再開発事業に新型長期融資
~都市再生ファンドによるミドルリスク-ミドルリターンファイナンスの実現~

  1. 日本政策投資銀行は、このたび、都市再生ファンドを通じて、東京大手町中心部における大規模都市再生事業に対して、我が国初のハイブリッド型ファイナンスを導入いたしました。
  2. 対象プロジェクトは、みずほ銀行大手町本部ビル(旧富士銀行本店)及び隣接する大手町フィナンシャルセンタービルの売却に伴う投資案件です。みずほ銀行大手町本部ビルについては、5年後を目途に、現在行政で検討されている都市計画の見直しを踏まえて、大手町を代表する最高峰の建築物への再開発を行う予定です(プロジェクトスポンサー:東京建物株式会社)。
  3. 都市再生ファンドからのメザニンローンは、期間及びリスクの両面で当初の流動化だけではなく将来の再開発にも対応した仕組み(ハイブリッド型)を取り入れております。不動産開発事業の資金調達に独特の障害を緩和する新たな取組であり、今後の不動産ファイナンスにも導入することが期待されます。
  4. 本件は、昨年9月に設立した第1号に引き続くファンド設立ですが、新たな金融機関の参画を受けており、今後の金融市場の発展につながることが期待されています。日本政策投資銀行では、今後とも、このような金融市場の育成・補完への積極的な取組を通じて、市場のニーズに応えていく所存です。

(参考)

みずほ銀行大手町本部ビル再開発事業の概要

◆事業主体 有限会社東京プライムステージ
◆対象不動産 みずほ銀行大手町本部ビル(旧富士銀行本店)
大手町フィナンシャルセンタービル
◆みずほ銀行 大手町本部ビル概要
延床面積 約81,000
竣工 1966年8月
◆再開発地点 みずほ銀行大手町本部ビル跡地(千代田区大手町一丁目)
◆敷地面積 約11,000(街区全体)
◆新ビル用途 オフィス・商業施設等
◆事業スケジュール 2004年2月 対象不動産の売却
爾後 再開発予定
◆ストラクチャー及び関係者  

図表

メザニンファイナンスとは?
従来より金融機関が取り組んできたシニアファイナンスよりリスクが高い資金であり、日本の金融市場発展のため、市場規模拡大が期待されています。
都市再生ファンドとは?
不動産メザニンファイナンスマーケットの創出を通じた都市再生の推進を目的として、日本政策投資銀行が民間金融機関と共同で設立する開発型ファンドです。

ファイナンスストラクチャーの概要

図表