日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成16年3月31日
  • 日本政策投資銀行

新産業創造部を創設し、「技術」を軸に企業支援を充実

日本政策投資銀行は、日本経済の新たな発展を支援するため、ベンチャーのみならず「技術」を軸に既存の中堅企業も含めた広範な企業の新たな取り組みに対し、情報提供や資金支援を行うことにより新産業の創出に貢献すべく、4月1日より、新産業創造部を創設することといたしました。

具体的には次のような業務を行います。

  1. 本年2月24日に東京と大阪に設置した「技術事業化支援センター」の本部として、各地の地域金融機関からご相談いただいている技術力のあるモノづくり企業が行う事業化計画への相談機能をより強化し、中堅企業等が有する技術の事業化の支援に集中的に取り組みます。技術事業化支援センターでは、すでに地域金融機関等から相談をいただいており、当行のネットワークを通じた技術専門家への相談や市場調査などを実施しております。
  2. 「技術」に関する人的、組織的ネットワークを充実させるとともに、海外を含む様々な技術に関する取り組みや産業動向の調査を行い、大学等と企業の産学連携や技術・新産業に関する新たな支援スキームを企画してまいります。
  3. 企業へのファイナンスについては、従来の新規事業部の業務を引き継ぎ、ファンド投資や知的財産権担保融資、新株予約権付融資などを活用し、ベンチャー企業のみならず、広く成長企業を対象とし、充実した支援を行ってまいります。また、新たに「知的財産権有効活用支援」融資制度を創設し、知的財産権・利用権の流動化事業も支援していく所存です。更に、「リレーションシップバンキング機能強化計画」により民間銀行と締結した業務協力協定に基づき、本行がもつ新規事業支援ノウハウを積極的に提供していきます。

    日本政策投資銀行は、「技術」、「地域」、「環境」を大きな政策課題ととらえ、業務を考えてまいります。その中で、新産業創造部は、地域金融機関とともに地域の技術を育て、地域経済の発展のため技術を活用し、環境のような新たな領域の技術の普及にも目を向けて業務を行います。

    さらに「技術を活かす銀行」として各地の地域金融機関や様々な企業の皆様に対して、お役に立てる情報提供に心がけてまいりたいと考えております。

以上