日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成15年4月2日
  • 日本政策投資銀行

アリスタライフサイエンス(株)向けファンドに対する出資について

  1. 日本政策投資銀行(総裁:小村武)は、今般、アリスタライフサイエンス(株)(社長:ジョン・ハガマン、主要業務:農薬製造・卸売)への出資のために組成されたファンド(運営者:オリンパス・キャピタル・ホールディングス・アジア(以下「オリンパスキャピタル」)に対する出資を決定いたしました。
  2. アリスタライフサイエンス(株)は、平成13年3月に(株)トーメン及びニチメン(株)(以下「両親会社」)の主力部門である農薬事業を統合して設立された会社であり、高い薬剤評価能力及び広範な販売網等、グローバル企業としてビジネス拡大のポテンシャルを有し、今次資本増強による新規薬剤投資等により一層の成長が見込まれております。

    今般、約180億円の自己資本の増強及びこれに基づく独自の信用力に依拠したシンジケート・ローンによる自己調達を行うことで、両親会社の借入(保証借入を含む)を返済して両親会社に依存していた資金調達から脱却を図り、(株)トーメン及びニチメン(株)の財務リストラに寄与するとともに、当社の今後の成長により再建中の両親会社収益に長期的に寄与することも期待されます。

  3. 本行は、本件が、両親会社の財務リストラへの貢献、及びこれを可能にする資本増強のための総額約180億円にも及ぶ大型のエクイティ・シンジケーションに対するリスクマネーの補完の必要性から、事業再生という政策目的に合致すると判断しました。加えて、既存株主との共存を標榜するオリンパスキャピタルが、外部投資家として経営面や財務戦略等に係るサポート体制を強化することを評価し、オリンパスキャピタルからの出資要請に応じることといたしました。
  4. 本行は、今後も、我が国における事業再生の円滑な推進を図るため、DIPファイナンスや事業再生ファンドへの出資等、資金面での協力を行ってまいる所存です。

以 上

【問い合わせ先】
日本政策投資銀行 事業再生部 TEL 03-3244-1351