日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成15年10月1日
  • 日本政策投資銀行

福助(株)の事業再生に係る協調融資について

  1. あおぞら銀行及び日本政策投資銀行は、今般、[新]福助(株)の事業再生に係る協調融資を行うことを決定し、関係者との間で総額110億円のシンジケート・ローン契約を締結しました。
  2. [旧]福助(株)は、平成15年6月に民事再生手続を申し立てましたが、事業価値を保全しスピーディな再生を図る等の観点から、今般、その主要な事業について、(株)MKSパートナーズが運営する事業再生ファンドをスポンサーとする受皿会社([新]福助(株))への営業譲渡が行われ、平成15年10月1日より新会社として再出発する運びとなりました。
  3. 本件協調融資は、あおぞら銀行及び日本政策投資銀行の共同アレンジによって組成されたシンジケート・ローンであり、銀行団は、主として以下の点を評価して融資を決定しました。
    • Burberry等の有力ライセンスブランド製品をはじめ、国内トップクラスのシェアを誇り、とりわけ品質面で定評のある靴下やストッキングの商品力
    • 不採算のアウター部門から撤退し、コア事業であるレッグ・インナー製品の企画・製造・販売事業に特化するとともに、物流・販売等に係るコスト構造の見直しや営業力の強化等、多数の事業再生案件を手掛けた経験を有する(株)MKSパートナーズの下で進められる実現可能性の高い事業改善計画
    • 「ファッションカンパニー」としての再生を企図すべく、アパレル業界に精通した藤巻幸夫新社長(10月1日就任)の主導で進められる組織改革や新たな商品企画等、更なる事業基盤の強化
  4. 本件融資により、今後、[新]福助(株)の事業基盤の一層の維持・発展が図られることが期待されます。

以 上