日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成15年10月10日
  • 日本政策投資銀行

札幌市第2斎場整備運営PFI事業を
プロジェクト・ファイナンス方式で共同アレンジ

  1. みずほコーポレート銀行及び日本政策投資銀行は、共同主幹事銀行として、札幌市が実施する「札幌市第2斎場整備運営PFI事業」について、プロジェクト・ファイナンス方式(※1)での総融資枠51億円の融資契約を締結しました。同事業は、斎場を対象としたPFI事業としては全国初となります。
  2. 札幌市においては、現里塚斎場等のみでは今後想定される高齢化の進行に伴う火葬需要の増加に対応できなくなることが予想されるとともに、大規模災害時の火葬場被災に備えた施設の分散化や西部・北部方面の市民の利便性向上にも配慮する必要が生じております。今回の事業は、上記の目的に対応し、平成18年度の供用開始を目途にBOT方式にて第2斎場を新設し、完成後20年間の維持管理・運営業務を担うものです。(資料参照)

    上記のように、市民にとって不可欠な基礎的行政サービスを提供する政策的意義の高い事業ですが、施設の整備、維持管理・運営を一括して民間へ委ねることから、8事業者がコンソーシアム・メンバー (※2)として参加しています。今回は、プロジェクト・ファイナンス方式の導入とともに、各関係者および融資団のノウハウの活用により、札幌市を中心としたプロジェクト・リスクの適切な分担が達成されたと考えています。

  3. みずほコーポレート銀行及び日本政策投資銀行では、PFI事業向けプロジェクト・ファイナンスを実施するに際し、地域の金融機関との協働を重視しており、その実績を積み重ねております。本件においても、地元の北洋銀行、北海道銀行及び札幌銀行が協調融資行として参加したことにより、事業のリスク分担体制を堅実に構築することができた点は、重要な成果と考えております。今後とも、地域の金融機関との連携を重視しつつ、積極的な案件取組を通じて、PFI市場および地域経済の活性化に貢献していく所存です。
  1. ※1 プロジェクトファイナンス方式とは、事業性を見極め、プロジェクト会社が生み出すキャッシュフローを返済原資とする融資方式。
  2. ※2 事業主体はコンソーシアム形式にて、東亜建設工業(株)、岩田建設(株)、(株)山下設計、(株)炉研、北菱産業(株)、札幌グランドホテルサービス(株)、(株)北海道ジェイ・アール商事、芙蓉総合リース(株)により構成されています。

(資料)

事業概要

(1)事業の内容 札幌市第2斎場の整備、維持管理・運営
(2)施設概要等 建設予定地: 札幌市手稲区手稲山口313番ほか
  敷地面積:
約 40,000
  延床面積: 約 11,800
  施設概要: 火葬炉29基、焼却炉1基、告別室2室、収骨室14室、
特別控室31室
(3)事業期間等 PFI事業権契約締結:2003年2月
  本体建設: 2004年3月~2006年3月
  維持管理・運営:2006年4月~2026年3月