日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成17年1月25日
  • 日本政策投資銀行

「せとみらい再生ファンド」を活用した 中堅・中小企業再生への取組強化について

  1. (株)広島銀行(頭取:髙橋正)、(株)もみじ銀行(頭取:森本弘道)、広島信用金庫(理事長:髙木一之)及び日本政策投資銀行(総裁:小村武)は、今般、BNPパリバグループ及びしまなみ債権回収(株)(社長:藤村義昭)と共に、せとみらい再生ファンド(ファンド総額100億円)を活用した中堅・中小企業再生への取組を強化することを決定いたしました。
  2. 当ファンドは、事業性がありながら過剰債務等により経営不振に陥っている中堅・中小企業の再生を通じ、地域経済の活性化に貢献することを目的としております。ファンドは、金融機関等から再生対象企業向け債権を買い取り、財務リストラと事業再構築を通じて当該企業の再生を支援していくことになります。ファンドの運営は、「せとみらいキャピタル(株)(広島県広島市、社長:藤井慧之)(注)」が行い、対象企業の再生支援についてはしまなみ債権回収(株)が協力します。もみじ銀行、広島信用金庫は、しまなみ債権回収(株)に専担者を派遣することにより、地元3行庫が協調する体制が構築され、地元中堅・中小企業の早期再生に資するものであると考えております。
  3. 本件は、同一地域における複数の金融機関が中堅・中小企業の再生に向けて協調し、外部の専門家および地元サービサーと連携して再生ファンドを活用する全国でも例のない取り組みであり、このような取り組みが、地域における中堅・中小企業再生のモデルケースとなればと考えております。
  4. 今後も、(株)広島銀行、(株)もみじ銀行、広島信用金庫は「リレーションシップバンキング機能強化計画」に基づき、地域における中堅・中小企業再生への取り組みを推進し、日本政策投資銀行は、本ファンドへの出資を含め、地域金融機関と協調・協力する中で事業再生への取組に積極的に貢献して参ります。

注)せとみらいキャピタル(株)は、(株)ルネッサンスキャピタルグループ(BNPパリバグループ100%出資)が設立

以 上


《せとみらい再生ファンドの概略》

  1. (1) ファンド名称 :せとみらい再生ファンド
  2. (2) 目的 :主として広島県で営業活動している債務者向け債権等に投資し、当該債務者の再生と地場産業の再生と活性化を通じて地域経済圏の発展を図る
  3. (3) 出資者 :(株)広島銀行、(株)もみじ銀行、広島信用金庫、日本政策投資銀行、BNPパリバグループ
  4. (4) 設立時期 :平成17年1月
  5. (5) ファンド運営会社 :せとみらいキャピタル(株)
  6. (6) ファンド提携管理回収会社 :しまなみ債権回収(株)
  7. (7) ファンド規模 :100億円
  8. (8) 出資期間 :5年間(最長7年間)

<参考>

1. ファンドの概念図

注)せとみらい再生ファンドは、民法上の任意組合を形成します

2. せとみらいキャピタル(株)の概要

所在地:広島市中区
資本金:10百万円((株)ルネッサンスキャピタルグループ100%出資)
設 立:平成17年1月
社 長:藤井 慧之
事業内容 :せとみらい再生ファンドの運営
特 徴:(株)ルネッサンスキャピタルグループは、ルネッサンスファンド、ルネッサンスファンドⅡの運営を通じ、中堅中小企業の再生に豊かなノウハウと経験を有しております。

3. しまなみ債権回収(株)(しまなみサービサー)の概要

所在地:広島市中区
資本金:500百万円(広島銀行100%出資)
設 立:平成13年6月
社 長:藤村 義昭
事業内容:債権の管理・回収・事業再生コンサルティング(許可番号:法務大臣第55号)
特 徴:地域における豊富なネットワークと事業再生支援の実績を有しております。

4. BNPパリバグループ

BNPパリバグループは、フランス(パリ)に本社を置く、フランス最大級の金融機関です。収益力および株式時価総額ではユーロ圏トップクラスの規模を誇り、世界85カ国においてリテールバンキング、投資銀行業務、資産運用業務をはじめ幅広いビジネスを展開しております(BNPパリバ格付け:(長期) Aa2(ムーディーズ)、AA(S&P)、AA(フィッチ))。日本国内においても長期的な展望のもと、証券・投資銀行業務、法人向け銀行業務、投信投資顧問業務、保険業務、企業再生ファンド等、各法人において多岐にわたる業務を展開しております。