- News Release
- 平成17年3月16日
ウイングアークテクノロジーズ(株)に対するメザニンファイナンスについて
- 日本政策投資銀行（総裁：小村武）は、このたび、国内有数のプライベート・エクイティ・ファンドである(株)アドバンテッジ・パートナーズがスポンサーとなったウイングアークテクノロジーズ(株)に対して30億円の優先出資を実施しました（払込日：平成17年2月21日）。
- ウイングアークテクノロジーズ(株)は、業務用ソフトウエアの分野でトップシェアの製品群を有し、安定した顧客基盤を背景に収益力は高いものの、旧親会社からの分社化の過程でＬＢＯローンにより調達した多額の債務の返済等、財務体質の改善が課題となっておりました。このため、今回、早期の株式公開をも視野に、負債の圧縮と45億円の償還型優先株の発行を組み合わせて、自己資本増強、債務の返済、営業権の償却、等の一連の財務基盤の強化を図ることとなり、本行がその償還型優先株の一部を取得したものです。
- 当行としては、本件出資を通じて、ニッチかつ高度な技術を持つ当社のソフトウエアビジネスの再生を支援するとともに、国内市場では供給者が少なく、マーケットとして未成熟なコーポレートメザニンの提供を通じて、メザニンファイナンス市場の活性化にも寄与することを期待しています。
- 当行は、今後も、我が国における事業再生の円滑な推進を図るため、再生可能性のある事業に対して、様々な手法を組み合わせて出融資等の資金支援を積極的に行っていく所存です。
以上
＜ ウイングアークテクノロジーズ社 ＞
| 設立 | ： 2004年3月 |
|---|---|
| 代表取締役 | ： 内野 弘幸 |
| 本社 | ： 東京都渋谷区渋谷2－15－1 渋谷クロスタワー10F |
| URL | ： http://www.wingarc.com/ |
- ウイングアーク テクノロジーズは、1993年に帳票ツールの開発、販売を担当する事業部としてスタートしました。
- 大手SI企業／情報システム部門が取り組む業務アプリケーション開発の効率化をはかるため、「レポーティング」をテーマにしたツール「Super Visual Formade」の開発・販売、多次元高速集計検索エンジン「Dr.SumEA」ならびにレポーティングツール「Dr.Sum」を提供しています。
- 帳票システムの分野での開発効率化で高く評価され、この10年間で製造、流通、金融、サービスなどの各業態、大手上場企業や官公庁、大手SI企業などおよそ11,000社に納入実績があり、Webシステムにおいてはサーバライセンス数で約9,000サーバ採用されています。
＜ アドバンテッジパートナーズ ＞
| 設立 | ：1992年12月 |
|---|---|
| 代表取締役 | ： 共同代表パートナー笹沼泰助／リチャード・エル・フォルソム |
| 本社 | ： 東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー12F |
| URL | ： http://www.advantagegroup.co.jp/ |
- 株式会社アドバンテッジ パートナーズは、1997年に日本最初のバイアウト・ファンドを設立した、日本におけるプライベートエクイティ投資のパイオニアです。
- 豊富な経営コンサルティング経験に基づく投資先の経営改善・支援を重視するスタイルに特色があり、マネジメント・バイアウト（Management Buy-out）やマネジメント・バイイン（Management Buy-in）などの手法による投資を積極的に行っており、これまで15社の投資実績があります。
- 本行は、同社が設立したアドバンテッジパートナーズMBIファンドIII号に対する出資を行っております。
