日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成17年3月25日
  • 日本政策投資銀行

日本冶金工業(株)に対するシンジケート・ローン組成について
~私的整理ガイドライン終結のためのファイナンスを実施~

  1. 日本政策投資銀行は、今般、ステンレス鋼大手の日本冶金工業(株)(以下「当社」)に対し、みずほコーポレート銀行(アレンジャー兼エージェント)が組成し、23金融機関が参加する総額435億円のシンジケート・ローンにコ・アレンジャーとして参加致しました。本件は、私的整理に関するガイドラインに基づく再建計画の前倒し終結を目的として組成されたものであり、既存借入金を一括返済の上で借入金の再構築を行うトータル・デット・リストラクチャリング案件となります。
  2. 当社は、平成14年10月より私的整理ガイドラインに基づく再建計画(3年半)を進めてきましたが、事業収益については、付加価値の高い高機能材へのシフト等に伴う当初計画の1年前倒し達成を実現することに加え、財務面では、収益の回復と相俟って徹底的な財務リストラの効果による有利子負債残高の削減目標の達成、16年度中の繰越欠損の解消が見込まれております。このような状況に鑑み、私的整理ガイドラインに基づく金融支援を1年前倒しで終結させるために、本シンジケート・ローンによる435億円と既存長期借入金のリファイナンス154億円とを合わせ、既存借入金全額の再構築を行うトータル・デット・リストラクチャリングを実行したものであります。
  3. みずほコーポレート銀行、当行他の金融機関協調による本件シンジケート・ローンが、当社の再建計画の早期終結のみならず、新たな金融機関取引体制の構築、及び長期資金の安定的調達を可能にし、財務面においても確固たる企業基盤の確立が図られる後押しとなることが期待されます。

< 本件シンジケート・ローンの概要 >

◆組成総額 タームローン349億円
(1)期間1年265億円
(2)期間5年 84億円
コミットメントライン 86億円
◆アレンジャー みずほコーポレート銀行
◆コ・アレンジャー 日本政策投資銀行、UFJ銀行、三菱信託銀行、中央三井信託銀行
◆エージェント みずほコーポレート銀行
◆参加金融機関 23金融機関
◆契約締結日 平成17年3月24日