日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成17年3月30日
  • 日本政策投資銀行

三重県クリスタルバレー構想推進プログラムに資する
(株)きもとの液晶パネル用フィルム等製造能力増強工事に対し、
地域競争力強化支援融資を適用

<概 要>

  • 借入人:(株)きもと(本社:東京都新宿区、資本金3,274百万円、従業員596名)
  • 事業内容:機能性フィルム事業及び情報システム事業
  1. 日本政策投資銀行(総裁:小村武)は、今般、三重県が平成15年3月に作成した産業振興計画である「クリスタルバレー構想推進プログラム」において中核業種として位置づけられているFPD(フラットパネルディスプレイ)関連産業である (株)きもとに対し、3億円の融資を実行することを決定致しました。
  2. 三重県クリスタルバレー構想推進プログラムは、県内に液晶をはじめとするFPD関連産業(FPDメーカー、部品・材料関連メーカー、製造装置関連メーカー、FPD応用製品メーカー等製造にかかる分野及び周辺サービス業)の世界的集積をつくることにより、多様で強靱な産業構造を形成し、活力ある地域づくりを目指すことを基本理念としています。日本政策投資銀行は本構想推進を金融面から支援する目的で、平成15年度より産業振興計画合致業種の競争力強化に対する制度(地域競争力強化支援融資の拡充)を創設していたところです。
  3. (株)きもとは、創業以来蓄積された塗布技術等を背景に、FPD部品である液晶バックライトユニット用の拡散フィルム及び反射フィルムのほか、液晶タッチパネル用保護フィルム等を手がけています。日本政策投資銀行による今回の融資は、同社三重工場(所在地:いなべ市)における液晶パネル用フィルム等製造能力増強工事に必要な資金の一部に充当されるもので、上記2.の融資制度を適用した事例です。
  4. 日本政策投資銀行は、地域経済振興を重点業務分野の一つとしており、今後も地方自治体が作成した中核業種に関する具体的な産業振興計画に該当する事業の競争力強化に寄与し、その振興を図るために、投融資を通じて地域経済活性化に貢献していく所存です。

以上