日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成16年4月2日
  • 日本政策投資銀行

川崎駅西口地区第一種市街地再開発事業としての
『ミューザ(MUZA)川崎』プロジェクト
~ミューザ川崎セントラルタワーに対するファイナンスを組成~

みずほコーポレート銀行(以下、「みずほCB」)と日本政策投資銀行(以下、「DBJ」)は、都市基盤整備公団が事業施行者として推進する川崎駅西口地区第一種市街地再開発事業:施設名『ミューザ川崎』のうち、オフィス棟(以下、「ミューザ川崎セントラルタワー」)に対して、特定目的会社を活用したノンリコースファイナンスを共同でアレンジ致しました。

『ミューザ川崎』は、川崎駅西口駅前広場に面した約1.3haの区域に、JR川崎駅と陸橋で直結した27階建のセントラルタワーと8階建のミューザ川崎シンフォニーホール等により構成されており、オフィス・商業・文化が高度に融合するランドマーク的な複合施設であり、川崎エリア最大規模の施設であります。

本件は、ミューザ川崎セントラルタワーを対象に、みずほCBとDBJが共同で、期間5年、総額308億円のシンジケーションを組成したものであります。このうち、複数層からなる優先デッド部分については、みずほCBがアレンジを行い、よりリスクの高い劣後デッド部分については、DBJが都市再生ファンドをアレンジし、ファイナンスを提供しております。なお、都市再生ファンドとは、DBJと民間金融機関の資金をもとに都市開発プロジェクトに対してメザニンファイナンスを行うファンドで、本件では、DBJの他、みずほCBが参加しております。

また、本件は、早稲田大学が、長期に亘る低金利環境下において、奨学金等の資金を確保するため資金運用の一環として、特定目的会社を活用した不動産証券化商品に投資をしたものであり、日本の大学としては初めての試みとなります。

さらに、本件は、都市基盤整備公団の特定業務代行制度を活用したプロジェクトに、ノンリコースファイナンスの手法を適用する第1号案件となります。なお、本件アセットマネジメント業務は、三菱商事が受託しております。


ミューザ川崎セントラルタワーの概要

◆事業施行者 都市基盤整備公団
◆工事請負者 大成建設
◆事業主体 ダブリュー・ケー・シー特定目的会社(優先出資:早稲田大学)
◆事業地 川崎市幸区大宮町
◆建物階数 地上27階・地下2階
◆延床面積(オフィス部分) 約46,300㎡
◆建物高さ 約130m
◆施設内容 オフィス棟
◆竣工年月 2003年12月

◆ストラクチャー及び関係者

◆対象ビル