日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成16年4月5日
  • 日本政策投資銀行

日本政策投資銀行、全国初の公営事業民間化等促進融資を実行

  1. 日本政策投資銀行東北支店は、このたび宮城交通株式会社(社長:谷田貝勲、宮城県仙台市)が行う仙台市交通局からのバス路線一部譲受に対して、全国初となる公営事業民間化等促進融資を実行しました。
  2. 地方公共団体の財政制約等を背景に、地方公共団体が行う事業の効率的実施や民間活用のニーズが高まっており、また国の政策においても、公的事業の効率化や地域活性化の観点等から、民間活用の積極化(PPP:Public Private Partnership)等が謳われているところです。

    「公営事業民間化等促進融資制度」とは、このような状況を踏まえ、民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用しつつ、地方公共団体が行うバス・ガスをはじめとする公営事業の民営化等を支援するための融資制度であり、全国で同制度を適用するのは本件が初めてのケースとなります。

  3. 宮城交通株式会社は、昭和45年に設立され、仙台圏を中心に宮城県全域に営業基盤を持つ東北地域最大の民営バス会社です。今回のプロジェクトは、仙台市交通局が運営する2路線6系統を同社が譲受するものであり、地域にとって不可欠であるバス事業の円滑かつ継続的な実施に資するものとして、当行が融資を実行したものであります。
  4. 当行は、引き続き地方公営企業の民営化など公営事業の民間化等を促進する事業を対象に出融資を行っていく方針であり、当該出融資を通じて、地域住民へ提供される公的サービスの向上等を実現し、地域活性化に寄与してゆく考えです。