日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成16年7月1日
  • 日本政策投資銀行

日本政策投資銀行及び静岡銀行が、静岡製版(株)に対し
シンジケート・ローンによるDIPファイナンスに合意

【概要】

借入人 : 静岡製版(株)(本社:静岡県静岡市、資本金20百万円、従業員40名)
事業内容 : グラビア印刷製版業
融資枠 : 150百万円(日本政策投資銀行:60百万円、静岡銀行:90百万円)
担保 : 受取手形及び売掛債権等
  1. 日本政策投資銀行(総裁:小村武)は、株式会社静岡銀行(頭取:松浦康男)と、今般、平成16年6月30日に静岡地方裁判所から民事再生手続開始決定を受けた静岡製版株式会社に対しシンジケート・ローンによるDIPファイナンスの融資枠を設定することについて合意しました。本件は日本政策投資銀行と静岡銀行の協調によるDIPファイナンス1号案件です。
  2. 静岡製版は、食品パッケージ等の非紙印刷において主に用いられるグラビア印刷の製版事業を行っており、同業他社と比較して高い技術力を有し、静岡県内売上トップの実績を有していましたが、資金繰りに行き詰まり、平成16年4月30日に民事再生手続開始を申し立てました。
  3. 静岡製版は今後、既に関心表明をしている企業等からスポンサーを募り、当該スポンサーに営業譲渡を行うことにより事業の再建を図る方針にありますが、今後円滑に同手続を進め再生計画を策定していく上で、当面の運転資金枠の確保が重要となっているため、日本政策投資銀行及び静岡銀行が、同社事業価値の維持及び事業の継続を図るため、本件融資について合意したものです。
  4. 現在、各地域金融機関は、リレーションシップバンキング機能強化に向けた取り組みを行っていますが、本件融資は、日本政策投資銀行のDIPファイナンスに関するノウハウの供与を通じた、静岡銀行のリレーションシップバンキング機能の強化に資するものです。
  5. 日本政策投資銀行及び静岡銀行は、本件融資を通じて同社事業価値の維持及び事業の継続が図られ、今後円滑に再生計画が策定されることを期待するとともに、今後もDIPファイナンスをはじめとした事業再生を図る企業に対する支援に関し、積極的に協力していく方針です。