日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成16年8月27日
  • 日本政策投資銀行

みずほコーポレート銀行・日本政策投資銀行が協調
日本債権回収(株)に対するシンジケート・ローンを組成
~我が国初の本格的なサービサー向けシンジケート・ローンにより、
事業再生への取り組みをサポート~

  1. みずほコーポレート銀行(アレンジャー兼エージェント)と日本政策投資銀行(アレンジャー)は、「債権管理回収業に関する特別措置法」に基づくサービサーである日本債権回収(株)(以下「当社」)に対するシンジケート・ローンを組成しました。本シンジケート・ローンには、みずほコーポレート銀行、日本政策投資銀行の他、富国生命保険、千葉興業銀行、百五銀行、損害保険ジャパン及びセンチュリー・リーシング・システムも参加し、総額40億円の契約となりました。
  2. 当社は、親会社である(株)オリエントコーポレーションが蓄積した債権管理回収ノウハウを基盤に、リテール債権を中心とした幅広い債権を金融機関等から買取り、その管理回収を図ることを主業務のひとつとしております。昨今は特に地銀・信金等からの債権買い取りを積極的に進めており、地域金融機関のバランスシート改善を通じた地域経済再生に資するとともに、債権者としてきめ細かいコンサルティングやカウンセリング等を行うことにより、多重債務に苦しむ中小企業や個人等をいち早く正常な経済活動が行える状態に復帰させる事業再生機能も担っております。このような当社の事業内容及びその将来性については、参加金融機関も高く評価するところであり、本シンジケート・ローン成約に至る大きなポイントとなりました。
  3. 本シンジケート・ローンは、当社が金融機関等より買い取った債権を、当社創業以来の回収パフォーマンスに係る蓄積データをベースに時価評価し、その価値を一定水準以上に保つことをコベナンツ(融資契約における借入人の誓約事項)として規定するボロイングベースファイナンスの手法を取り入れた日本初のサービサー向け本格的シンジケート・ローンとなります。今後、さらに同様の手法を発展させていくことで、幅広いファイナンススキームの構築が可能となることが期待されます。
  4. みずほコーポレート銀行と日本政策投資銀行は、こうしたシンジケート・ローンのアレンジを通じて、地域経済の再生や事業再生に取り組んでいる事業者に対し、積極的に資金調達サポートを行っていく方針です。

【案件の概要】

◆ 日本債権回収(株)向けシンジケート・ローン

・組成総額 :40億円
・アレンジャー :株式会社みずほコーポレート銀行、日本政策投資銀行
・参加金融機関 :株式会社みずほコーポレート銀行、日本政策投資銀行、
富国生命保険相互会社、株式会社千葉興業銀行、株式会社百五銀行、
株式会社損害保険ジャパン、センチュリー・リーシング・システム株式会社
・契約締結日 :平成16年8月25日(水)

◆ 日本債権回収(株)〔法務大臣許可番号 第2号〕

本社: 東京都千代田区麹町五丁目2番地1
設立: 1999年1月
資本金: 7億円
事業内容: 債権の買取業務、債権の管理・回収受託業務、バックアップサービサー業務、債権の調査業務、集金代行業務

(参考)本件スキームのイメージ