- News Release
- 平成16年8月31日
東北福祉大学、仙台市、仙台市産業振興事業団、
日本政策投資銀行による産学官連携
協定の締結及び東北福祉大学における
寄付講座「健康福祉と産業」の開講について
- 学校法人栴檀学園東北福祉大学、仙台市、財団法人仙台市産業振興事業団及び日本政策投資銀行は、「地域社会の活力の向上と福祉の増進及び地域経済の自立的発展に資するため、相互に連携協力して、健康福祉産業の育成並びに振興を行うこと」を目的として、産学官連携協力に関する協定を締結いたしました。
- 東北福祉大学、仙台市、(財)仙台市産業振興事業団及び日本政策投資銀行は、これまでも、フィンランド国家機関との提携により、仙台市青葉区水の森のフィンランド健康福祉センター(平成17年3月開所予定)を拠点施設として健康福祉産業クラスターの創出を図る「フィンランド健康福祉センタープロジェクト(FWBCプロジェクト)」を推進して参りました。
平成15年11月には、日本側とフィンランド側の関係機関により、「フィンランド健康福祉センタープロジェクト協力合意書」が締結されており、仙台市を中心としたフィンランド型福祉の実践、またITなどを利用した健康福祉機器やサービスの研究開発等に向けて、準備が進められているところです。
- 今回の協定は、FWBCプロジェクトの一環として、福祉分野における「理論と実践の統一」を掲げる東北福祉大学、FWBCプロジェクトをコーディネートする仙台市及び(財)仙台市産業振興事業団、そして豊かな生活創造と自立型地域創造に取り組む日本政策投資銀行が、相互に連携協力して健康福祉産業の育成及び振興を推進するための産学官連携協定であり、この協定に基づく具体的事業の第一弾として、東北福祉大学において特別講座「健康福祉と産業 ~仙台地域のクラスター形成に向けて~」を開講いたします(別添参照)。また、日本政策投資銀行においては、大学のみならず、自治体・関係機関も含めた形で産学官連携協定を締結するのは初めての試みとなります。
- 東北福祉大学、仙台市、(財)仙台市産業振興事業団及び日本政策投資銀行は、上記協定締結により、健康福祉産業に関する啓蒙、健康福祉産業に関する研究成果及びノウハウの事業化支援、また事業化へ向けた研究会の開催等を実施・推進し、地域社会の活力の向上と福祉の増進及び地域経済の自立的発展に貢献していく所存です。
(別添)
仙台市寄付講座「健康福祉と産業」
~仙台地域のクラスター形成に向けて~
高齢者の自立した生活を実現するための健康福祉サービスを始めとした健康福祉産業は,個人の充実した生活のみならず福祉制度や財政面などの社会システムと密接に関係しています。持続可能な社会を実現するためには,これら健康福祉産業の振興が,日本の重要な政策の一つとなっています。また,多様化するニーズに応えるために中小企業やベンチャー企業が重要な役割を占めており,大学などの研究機関が持つシーズを活かしたサービス・技術も開発されています。本講座は,こういった重要度の急速に増している産業としての健康と福祉について検討を行うものです。
現在,東北福祉大学,日本政策投資銀行,仙台市及び(財)仙台市産業振興事業団などは経済競争力世界第1位のフィンランド共和国と共同で,フィンランド健康福祉センタープロジェクトを推進しています。このプロジェクトでは市内青葉区水の森に平成17年3月に開設される拠点を中心に,健康福祉産業クラスターの形成を推進するものです。本講座は,フィンランド健康福祉センターの開設を記念して設けられた,仙台市による寄付講座で,日本政策投資銀行,(財)仙台市産業振興事業団の協力を得て産学官連携講座として開講します。
講座名 | 特別講座 健康福祉と産業 |
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主催 | 東北福祉大学,日本政策投資銀行,仙台市,(財)仙台市産業振興事業団 |
実施機関 | 東北福祉大学 |
日時 | 2004年10月6日(水)~2005年1月19日(水) 水曜日の午後3:40~5:00 (尚,12月25日(土)に時間を変更して2時限補講を予定しております。) |
会場 | 東北福祉大学 マルチメディア教室 |
受講資格 | テーマに関心のある一般の方々,企業,福祉施設,行政機関等に勤務されている方々(仙台市民以外の方も受講可能です) |
定員 | 50名(定員を超えた場合は抽選を行います) |
受講料 | 無料(但し、資料代は別途5,000円) |
申込方法 | 往復はがきに住所,氏名,年齢,電話番号,講座名を記入して,下記宛にお申込み下さい。 〒981-8522 仙台市青葉区国見1-8-1東北福祉大学「生涯学習センター」宛 |
申込期間 | 2004年9月1日~9月15日(消印有効) |
問合せ先 | 同センター Tel 022-301-1197 |
講義日程とテーマ
講義日 | 講 義 ・ テ ー マ | 担 当 者 | |
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① | 10/6 (水) |
講義 ガイダンス 「健康福祉における政府と市場」 ~福祉政策とその課題~ |
仙台市:主催者代表挨拶 東北福祉大学教授:江尻 行男 氏―ガイダンス 日本政策投資銀行金融企画室次長: 深澤 哲 氏 |
② | 10/13 (水) |
「我国の産業政策と健康福祉産業」 ~健康福祉産業振興政策~ |
日本政策投資銀行政策企画部次長: 鈴木 貴博 氏 |
③ | 10/20 (水) |
「高齢社会とビジネスチャンス」 ~マーケットの将来分析、新業種・新業態について~ |
日本政策投資銀行金融企画室次長: 深澤 哲 氏 |
④ | 10/27 (水) |
「新しい健康概念とサービス」 ~仙台ウェルネスコンソーシアムの取組み~ |
東北福祉大学教授: 山本 光暲 氏 |
⑤ | 11/10 (水) |
「在宅介護ビジネスの新潮流」 ~施設介護から在宅介護へ~ |
日本政策投資銀行政策企画部次長: 鈴木 貴博 氏 |
⑥ | 11/17 (水) |
「健康・福祉ビジネスの実際」 ~仙台地域での商品開発~ |
株式会社J・C・I代表取締役社長: 佐藤 隆雄 氏 |
⑦ | 12/1 (水) |
「フィンランドの福祉とクラスター」 ~経済競争力世界第1位の源泉とは~ |
在日フィンランド大使館商務官: 木村 正裕 氏 |
⑧ | 12/8 (水) |
「健康福祉機器開発の事例分析」 ~先進事例の紹介~ |
日本政策投資銀行政策企画部次長: 鈴木 貴博 氏 |
⑨ | 12/15 (水) |
「将来の健康福祉産業と新しい社会システム」 ~国内福祉機器業界の方向性~ |
日本福祉用具・生活支援用具協会事務局長: 清水 壮一 氏 |
⑩ | 12/25 (土) |
補講(1時限) ※9:00~10:20 「福祉産業と人材育成」 ~新たな福祉産業に求められるスキル~ |
東北福祉大学教授: 江尻 行男 氏 |
⑪ | 〃 | 補講(2時限) ※10:30~11:50 「機能回復トレーニング補助具について」 ~高齢者の自立した生活のために~ |
東北福祉大学客員教授: 児島 宏嘉 氏 |
⑫ | 1/12 (水) |
「仙台FWBCプロジェクトと健康福祉機器開発」 ~プロジェクトの目的と参加の勧め~ |
財団法人仙台市産業振興事業団プロジェクトマネージャー: 吉村 洋 氏 |
⑬ | 1/19 (水) |
特別講義 「異分野から健康福祉分野への挑戦」 |
セコム医療システム株式会社代表取締役社長: 小幡 文雄 氏 |