日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成16年9月30日
  • 日本政策投資銀行

九州大学と日本政策投資銀行が包括的連携に合意
- 九州大学として金融機関との初めての包括的連携 -

  1. 国立大学法人九州大学と日本政策投資銀行は、本日、組織的かつ包括的な連携関係を結ぶ事に合意致しました。今後速やかに組織対応型(包括的)連携契約を締結し、本格的かつ具体的な連携を開始いたします。本連携は、九州大学として金融機関との初めての組織対応型(包括的)連携となります。また産学連携分野に留まらず、国立大学法人の自立化に向けた様々な協力関係構築を計画しています。
  2. 九州大学と日本政策投資銀行は、従来から九州における産業クラスターの形成の調査、全国大学発ベンチャー調査等、個別のプロジェクトでは協同してまいりました。今般両者は、これまでの友好的な関係を維持しつつ、九州大学全学と日本政策投資銀行全体の組織的かつ包括的な連携に発展させ、双方の機能、経営資源を幅広く活用する方針です。このことにより各々の組織目的、社会的責任をより一層効率的に実現する所存です。

    本連携により九州大学は、日本政策投資銀行の持つ金融・経済を中心とした幅広い知識と経験を活用し、研究・教育の活性化と社会貢献の円滑な推進体制を一層速やかに構築致します。すなわち国立大学法人としての自立化に向けた様々な組織体制整備や、新キャンパスプロジェクト推進等の事業推進面において、日本政策投資銀行の協力を仰ぐとともに、産学連携分野や地域貢献分野、さらにはアジアを中心とした国際展開等において相互に協力して参ります。

    一方日本政策投資銀行は、地域社会の自立的発展への貢献等その業務目的遂行に寄与すべく、九州大学の持つ幅広い人材、知的財産、信用力、ブランド、ネットワーク等の経営資源を活用し、業務遂行の一層の円滑化と質的向上を図ることとしています。

  3. 具体的な連携内容としては、当面以下の取り組みを検討しております。
    1. 自立化した大学法人の経営モデルの構築
    2. 新キャンパスを中心とした学研都市形成の推進
      • 新キャンパス事業推進手法の検討
      • 学研都市との連携等、新キャンパスにおける産学連携手法の検討
    3. 産学連携、地域連携の推進
      • 共同研究、技術相談等、企業の技術開発、ビジネス創造に対する支援
      • 大学発ベンチャー推進等、起業支援
      • 社会人教育コース、カリキュラムの開発
      • 産業クラスター形成の共同調査等、共同研究・共同調査の実施
      • 地域連携プロジェクト、交流事業への共同参画
    4. アジア等国際展開における連携
      • 地域連携、産学連携等に関する国際会議の共同開催
      • 海外ネットワークの相互活用
  4. 今後、速やかに組織対応型(包括的)連携契約を締結し、九州大学知的財産本部と日本政策投資銀行九州支店が連携の総括窓口となり、個別プロジェクト毎に九州大学と日本政策投資銀行が連携チームを組成して具体的連携を開始する予定です。

以上