日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成16年10月4日
  • 日本政策投資銀行

東京三菱銀行、UFJ銀行、日本政策投資銀行の3行共同アレンジにより、
彩の国資源循環工場焼却灰リサイクル施設に対し、シンジケート・ローン組成

  1. 東京三菱銀行、UFJ銀行、日本政策投資銀行の三行は共同アレンジにより、埼玉県がリサイクル施設の集積を図る彩の国資源循環工場(埼玉県寄居町)のモデル施設に選定され、一般廃棄物焼却灰のリサイクル施設(処理能力300t/日、総事業費62億円)の新設を行う(株)埼玉ヤマゼン(社長:奥田耕一郎、本社:埼玉県寄居町)に対し、総額57億円のシンジケート・ローンを組成、契約を締結致しました。
  2. (株)埼玉ヤマゼンは、彩の国資源循環工場のモデル施設(民間リサイクル施設)として、一般廃棄物焼却灰のリサイクル事業を行うべく、平成14年9月に(株)ヤマゼンの100%出資により設立されました。また、本件事業計画者である(株)ヤマゼン(社長:奥田耕一郎、本社:奈良県橿原市、URL;http://www.ymzn.co.jp/)は主に中部地方において一般廃棄物、及び産業廃棄物の中間処理、最終処分を幅広く手がけており、近年は、各種リサイクル事業を拡大、循環型社会の形成に貢献しております。
  3. 本件リサイクル施設は、現状、最終処分場への直接埋立により処理されることが多い一般廃棄物焼却灰を、焼成炉において無害化処理した上で、造粒加工し、建設資材用人工砂を製造するもので、従前、相当量が県外の最終処分場に流出していた埼玉県内一般廃棄物焼却灰の県内処理が実現する上、リサイクル率向上→最終処分量の低減により、最終処分場の延命による環境負荷低減、循環型社会形成の促進に資するものと評価できます。
  4. 本件シンジケート・ローンは、廃棄物処理・リサイクル事業特有の各種リスクを詳細に把握した上で、ローン全体に、期間リスク、事業立ち上げリスク等を勘案した融資条件を設定することにより、これまで、シンジケート・ローンを組成することが難しかった当該分野における組成を実現したものです。

【案件の概要】

◆株式会社埼玉ヤマゼン向けシンジケート・ローン

・ 組成総額 :57億円
・ アレンジャー :株式会社東京三菱銀行、株式会社UFJ銀行、日本政策投資銀行
・ 参加金融機関 :株式会社東京三菱銀行、株式会社UFJ銀行、
日本政策投資銀行、株式会社埼玉りそな銀行、
株式会社南都銀行、株式会社武蔵野銀行、
株式会社群馬銀行、株式会社岐阜銀行、
株式会社滋賀銀行、ダイヤモンドリース株式会社
・ 契約締結日 :平成16年9月30日(木)

◆株式会社ヤマゼン

本社 :奈良県橿原市葛本町290番地
設立 :昭和47年12月
資本金 :1,954百万円
従業員 :51名
事業内容 :各種廃棄物の中間処理、最終処分、リサイクル

◆彩の国資源循環工場

建設場所 :埼玉県大里郡寄居町大字三ヶ山
用地面積 :97.7ha
工場用地 :19.2ha
公園緑地 :15.6ha
用地所有 :埼玉県
立地施設 :民間リサイクル施設(8施設)、PFIサーマルリサイクル施設、県営最終処分場、研究施設(県及び民間)