日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成16年11月8日
  • 日本政策投資銀行

(株)大川荘に対する事業再生支援(シンジケート・ローン組成)について

  1. 日本政策投資銀行は、(株)東邦銀行等の関係金融機関とともに、(株)大川荘(社長:渡邉忠栄、福島県会津若松市)に対し、(株)産業再生機構保有債権のリファイナンス及び新規設備投資を目的として、1,368百万円のシンジケート・ローン(アレンジャー:(株)東邦銀行、日本政策投資銀行、エージェント:(株)東邦銀行)を組成いたしました。
  2. (株)大川荘は、平成16年5月17日に(株)産業再生機構の支援決定を受け、福島県の有力旅館である(株)八幡屋への業務委託、設備投資の実施(維持更新投資及び露天風呂新設等の戦略投資)及び財務リストラ等を骨子とした事業再生計画(以下「本事業再生計画」)を実施しています。
  3. 本事業再生計画は、有力な同業他社との連携による抜本的経営改善、主力取引金融機関による金融支援に加えて新規設備投資に伴う信用供与、 (株)産業再生機構の関与による透明性確保、財務コベナンツの設定や株主間契約の活用による適切なモニタリングの実施、等の点において本格的な再生スキームをとっており、今後の地域事業再生のモデルとなるものです。
  4. 本件シンジケート・ローンは、事業再生計画の枠組みの中で組成されたものであり、芦ノ牧温泉のシンボル的な存在である(株)大川荘の事業再生を支援することにより、芦ノ牧温泉、ひいては、会津若松地区観光産業の基盤の維持・強化が図られることが期待されます。
  5. (株)大川荘は、施設のリニューアルに加え、(株)八幡屋のノウハウ提供を受けながら、サービス面の一層の充実を図り、顧客満足度を高めていく予定であり、日本政策投資銀行は、(株)産業再生機構及び関係金融機関との連携・協力のもと、(株)大川荘の再生を支援・推進していくとともに、今後とも地域事業再生に協力していく所存です。

以上