日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成18年3月22日
  • 日本政策投資銀行

日本政策投資銀行、保証債を用いて鈴与株式会社の直接金融を支援

  1. 日本政策投資銀行はアレンジャーとして、鈴与株式会社(本社:静岡市清水区、代表取締役:鈴木與平)による私募債総額50億円の発行を組成しました。鈴与株式会社が発行した第7回無担保社債(20億円、期間5年)及び第8回無担保社債(30億円、期間7年)に対して日本政策投資銀行が50億円全額に保証を付し、日本格付研究所より最上級の格付であるAAAを取得した上で機関投資家に販売したものです。
  2. 我が国の私募債は、融資の代替として発展してきた経緯から、取引金融機関などが全額保有する間接金融型の発行が多い一方、今回は金融市場において外部の幅広い機関投資家に販売することを目的に発行され、非上場企業が文字通りの直接金融を実現した点に特色があり、市場でもあまり例のないものとなっています。
  3. 日本政策投資銀行は、地域の有力企業である鈴与株式会社の事業基盤拡大が地域経済に好影響を与え、地域の金融機能の高度化にも結びつくことから、第7回社債の財務及び発行・支払代理人(FA)である静岡銀行、第8回社債の財務及び発行・支払代理人(FA)であるみずほコーポレート銀行、私募の取扱者として社債の販売を行うみずほ証券と協調しながら、今回のスキームを組成しました。日本政策投資銀行では、引き続き地域企業や地域金融の高度化を支援していく所存です。

(注)社債は、証券保管振替機構が2006年1月から運用を開始した一般債振替制度を利用し
電子的に発行され、現時点ではまだ事例の少ないペーパーレスでの発行となっています。