日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成17年12月6日
  • 日本政策投資銀行

株式会社平和堂に対し、環境格付に基づく融資を実施

日本政策投資銀行は、このたび株式会社平和堂(本社:滋賀県彦根市)に対し、同社の先進的な環境経営を評価して、「環境配慮型経営促進事業」融資制度を適用した融資を実行しました。

環境配慮型経営促進事業は、当行が開発したスクリーニングシステム(格付けシステム)により企業の環境経営度を評点化して優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、「環境格付け」の専門手法を導入した世界で初めての融資制度です。

株式会社平和堂は、「地域社会や環境との共生をはかる会社の実現」を経営基本方針として掲げ、地域社会とのコミュニケーションを重視し、各店舗がそれぞれの地域と一体となって環境保全活動を推進させております。1991年から取り組みを開始した「お買い物袋持参運動」をはじめ、「牛乳パック・トレイの店頭回収」、「環境配慮商品の販売」、「グリーン購入の推進」等の取り組みを、今日まで着実に進めております。

今回の評価でもこれを裏付けるように、経営、事業、パフォーマンスの3要素全てに亘って高いレベルでバランスの取れた環境経営を展開しているという結果になり、当社は、評価ランク中で最高位にあたる、「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的と認められる企業」と認定されました。具体的には、ISO14001を全店で取得(2004年7月)、環境配慮型商品(環境セレクト商品)の販売拡大、「平和堂リサイクルセンター」新設(2004年10月)によるリサイクル率の向上及び廃棄物等発生量の削減、顧客への啓蒙活動による高いお買い物袋持参率の達成(2004年度実績:30.8%)、等の点が高く評価されました。当社の一連の取り組みは、地域社会の信頼の上に成り立つ、地域に根付いた環境保全活動といえ、今後その活動が、同地域の指針となるべく、さらなる発展を遂げることが期待されます。

当行では、今後も、適切な環境配慮型経営の評価に努めるとともに、地域の企業が環境配慮型経営を進められるよう支援していく所存です。