日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成20年1月23日
  • 日本政策投資銀行

ダイキン工業(株)に対し、環境格付に基づくシンジケート・ローンを組成

  1. 日本政策投資銀行(アレンジャー)は、このたび「環境配慮型経営促進事業」の対象としてダイキン工業株式会社(本社:大阪市)を選定し、株式会社三菱東京UFJ銀行(アレンジャー兼エージェント)と共に、総額40億円のシンジケート・ローンを組成しました。本件は、平成16年に当行及び株式会社東京三菱銀行(当時)との間で締結した環境格付融資にかかる業務協力協定に基づくものとなります。
  2. 環境配慮型経営促進事業は、当行が開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資制度です。
  3. ダイキン工業株式会社は、世界トップクラスの「空調機器」と「フッ素化学」のメーカーとして地球温暖化防止でも世界トップレベルを目指しています。なかでも、温室効果ガス(CO2換算)を2001年比で約70%削減した環境パフォーマンスの高さ、家電リサイクル法の対象外である業務用エアコンのリサイクルシステムを業界に先駆けて構築した環境配慮の姿勢、「ダイキンスーパーエコプロダクト」などの高い目標設定によって省エネ性能等に優れた製品を投入していること、を当行は高く評価しました。結果、同社は「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」という最高ランクの格付を取得するとともに、昨年度から新たに創設された特別表彰(最高ランク取得企業のうち評価点が200点を超える企業が対象)を受けることになりました。
  4. 京都議定書の目標達成のため運輸・民生部門でのCO2排出抑制が課題となっている中、省エネ技術の開発や導入によるCO2排出抑制はとりわけ強く期待されています。当行は、今後もこのような取り組みを通じて低炭素社会への転換を後押しするとともに、適切な環境配慮型経営の評価に努めて参ります。

以上