日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成20年1月25日
  • 日本政策投資銀行

(株)ハローズに対し、「防災格付」に基づく融資を実施
~中四国地域における小売業で初の適用~

  1. 日本政策投資銀行(総裁:室伏稔)は、「防災対応促進事業」(防災格付)融資制度に基づき、 (株)ハローズ(本社:広島県福山市、代表取締役社長:佐藤利行)に融資を実行しました。本件は、中四国地域における小売業者に対して初の適用となります。
  2. 「防災対応促進事業」融資制度は、中央防災会議「『防災に対する企業の取組み』自己評価項目表」をベースに独自の評価システムを構築し、防災への取り組みの優れた企業を評価・選定した上、当該企業の防災対策事業に優遇金利で融資を行うという「防災格付」の手法を導入した新しい融資制度です。
  3. (株)ハローズは、福山・岡山地区を中心に店舗を展開する食品スーパーマーケット事業者であり、24時間・365日営業をいち早く取り入れる等、「地域社会の生活文化向上に貢献する」経営理念の実現に向けて発展を続けています。平成20年6月には四国地区に第1号店を出店する予定にあり、将来は瀬戸内沿岸部全域における営業展開を目指しています。

    小売業においては、災害発生時の顧客の生命安全確保に加え、近年の地震災害で重要性が再認識された復旧期の食料等生活必需品の安定供給が望まれます。当社においては、既に構築済みの店舗運営における防災体制をベースとして、平成17年に「危機管理規定」を制定するなど全社的・総合的な危機管理体制の高度化に取り組んでいます。これまでに、災害時の事業継続を支える基盤となる情報システムのバックアップ体制の構築、地震・休業損失も対象とした包括保険を活用することによる財務プロテクションの確保等の取り組みを実施しており、防災への取り組みの優れた企業として認定されました。

  4. 今般の融資は、上記情報システムバックアップ体制の運営・メンテナンス費用など全社的な防災体制の維持・構築に向けた必要資金を対象に実施するものです。本件対象事業により当社の全社的・総合的な危機管理体制の高度化がさらに進展し、防災面からも「地域社会の生活文化向上に貢献する」経営理念を実現させていくことが期待されます。
  5. 日本政策投資銀行では、防災格付融資制度の活用を通じ、今後とも幅広い業界・地域の企業の防災体制構築を積極的に支援・推進して参ります。

以上