日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成20年2月4日
  • 日本政策投資銀行

ユニチカ(株)に対し、繊維メーカー初の環境格付に基づく融資を実施

  1. 日本政策投資銀行は、平成20年1月31日、「環境配慮型経営促進事業」の対象として、ユニチカ株式会社(本社:大阪府大阪市)を選定し、融資を実行しました。
  2. 環境配慮型経営促進事業は、当行が開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資制度です。
  3. 今回の評価対象となったユニチカ株式会社は、繊維事業で培われた技術力を核として、高分子事業・生活食品分野・環境事業など幅広く事業展開しています。評価に当たっては、“カーボンニュートラル”な素材として注目を集めている「ポリ乳酸製品(商標名:テラマック)」をいち早く市場に展開するなど、民生部門の低炭素社会への転換に先導的な役割を果たしている点を高く評価しました。こうした先駆的な取り組みに加え、生産拠点の燃料を天然ガス化することでエネルギー使用量やCO2、NOx、SOx、ばいじんといった各種環境負荷を改善させている点も同社の特徴です。結果、同社は「環境への配慮に対する取組みが特に先進的」という最高ランクの格付を繊維メーカーで初めて取得いたしました。
  4. 当行では、現在本制度について大手から中堅クラスに至るまで多様な企業の評価を実施しています。地球温暖化対策が世界共通の懸案事項になっている現状を踏まえ、今後も環境配慮型経営の適切な評価を通じて地球温暖化の防止に努めて参ります。

以上