日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成20年3月3日
  • 日本政策投資銀行

セイコーインスツル(株)に対し環境格付に基づく融資を実施
~2年連続の最高ランク評価~

  1. 日本政策投資銀行は、平成20年2月29日、「環境配慮型経営促進事業」の対象として、セイコーインスツル株式会社(本社:千葉県千葉市)を選定し、融資を実行しました。当社を対象とする当制度の適用は平成18年度に続き2回目で、2年連続で最高ランク評価となりました。
  2. 環境配慮型経営促進事業は、当行が開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資制度です。
  3. セイコーインスツル株式会社は、セイコーグループのウオッチ製造部門として設立され、時計製造技術をベースに、半導体や液晶等の電子部品をはじめ、精密加工部品、分析・計測機器等にも事業を展開している精密機器・電子機器メーカーです。
  4. 当社は、「企業活動と地球環境の調和」を環境理念として掲げて、原材料の調達から製造、使用及び廃棄に至る製品ライフサイクルの各段階において環境保全に配慮した事業活動を推進しています。具体的な取り組みとしては、当社が独自に定めた5段階評価方式の環境配慮基準に基づき評価を行い認定する「SIIグリーン商品ラベル」制度を導入し、同制度により認定された環境配慮製品の売上割合が90%に達していることに加え、SIIグリーン商品の中でも、LCA(ライフ・サイクル・アセスメント)の実施、業界トップ基準等のさらに厳しい条件を加えた極めて環境性能の高い商品を「SIIハイグレードグリーン商品」として認定しており、この商品開発体制を当行は高く評価致しました。
  5. 結果、同社は「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」という最高ランクの格付を2年連続で取得致しました。なお、2年連続の最高ランク取得は精密機器メーカーでは初となります。
  6. 当行では、現在本制度について大手から中堅クラスに至るまで多様な企業の環境格付融資を実施しています。業種構成も、本件に代表される製造業を始め、小売業やリース業など一層の広がりをみせています。今後も、多様な業種特性を踏まえて、適切な環境格付融資の実施に努めて参ります。

以上