日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成20年3月3日
  • 日本政策投資銀行

エムケーカシヤマ(株)に対し、資本提携アレンジ及び出資を実施
~地域中堅企業のグローバルな事業展開をトータルで支援~

  1. 日本政策投資銀行(総裁:室伏稔)は、地方中堅製造業であるエムケーカシヤマ株式会社(本社:長野県佐久市、社長:樫山高士)に対し、米国MAT社(Midwest Air Technologies Holdings, Inc.)との資本提携をアレンジするとともに、出資を行いました。
  2. エムケーカシヤマ株式会社は、補修品市場向けに自動車用ブレーキシュー・ブレーキパッドの製造・販売を手掛ける中堅企業で、高い技術力等を背景に一定の事業基盤を有しています。近年更に海外での需要が高まっている中、地方企業からグローバルに展開する企業への転換を目指し、中長期の成長に向けて新たな方策を講じる必要がありました。
  3. 日本政策投資銀行は、数年以上前からエムケーカシヤマ株式会社及びグループ企業に対して、経営戦略の策定からアライアンス戦略の構築までトータルにコンサルティングしてまいりましたが、今般、MAT社との資本提携により、海外市場での生産拠点、販路の確保、原材料の共同調達といった効果が期待できると判断し、MAT社との資本提携をアレンジ致しました。
  4. こうした資本提携コンサルティングに加え、国内拠点の効率化や国内企業との資本・業務提携を推進していくため、メインバンクである八十二銀行グループの八十二キャピタル株式会社(代表取締役:桐澤範男)とともに、エムケーカシヤマ株式会社への出資を実施し、今後は株主の立場からも同社の経営基盤強化に向けて各種のサポートを行う予定です。
  5. 一連のサポートを通じて、エムケーカシヤマ株式会社は、海外においては、MAT社との提携により需要増加を取り込んで売上規模の拡大を図るとともに、国内においては、一層の生産効率化や新たな資本・業務提携を進め、企業全体のバリュ-アップを図っていくことが期待されます。
  6. 日本政策投資銀行としては、今回のエムケーカシヤマ株式会社に対する支援を一つのモデルケースとして、今後も地域の中堅企業が成長を続けていくために、コンサルティングサービスから資本提携等のアドバイザリーサービス、投融資機能をフルに活用して、トータルに支援していく所存です。