日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成20年3月18日
  • 日本政策投資銀行

国立大学法人東京農工大学に対し、融資を実施
~国立大学法人法施行令第8条第3号に基づく資金調達初案件~

  1. 日本政策投資銀行(総裁室伏稔)は、(株)三菱東京UFJ銀行(頭取畔柳信雄)とともに、国立大学法人東京農工大学(小畑秀文学長)(以下「東京農工大学」)が実施する農学部附属家畜病院整備事業に対し、融資を実行しました。本件は、国立大学法人法施行令第8条第3号の規定に基づき資金調達を行う国立大学法人初の銀行借入案件となります。
  2. 東京農工大学は、明治7年(1874年)に設立され130年を超える歴史・伝統を有する国立大学です。「使命志向型教育研究」を基本理念に掲げ、高度人材の育成・輩出、学術研究を通した知の創造活動に取り組んでおり、その研究力・産学官連携力等は全国でもトップクラスの評価を得ています。
  3. 国立大学は、平成16年4月の法人化以降、さらなる教育・研究力の向上とともに、民間の手法を取り入れた経営の効率化・高度化への取り組みが求められています。この取り組みの一環として、対象施設より生じる収入を原資として償還を行うことが可能な施設等の整備に対して、民間から資金を調達することが認められました。これは今後の国立大学の多様な資金調達手段の確保に貢献するものと期待されています。
  4. 今般の融資は、東京農工大学が行う農学部附属家畜病院の整備事業(施設の増築・耐震化、設備の高度化)に対して実施するものです。同病院は、臨床研究を通じた治療法の開発、獣医学人材の養成、地域への高度動物医療の提供機能を果たしてきており、今般の改修により同施設の安全性を確保するとともに、当該機能をさらに充実させるものと評価しています。
  5. 日本政策投資銀行は、今後とも国立大学法人が行う施設の充実化、経営の効率化・高度化を積極的に支援・推進していく所存です。

以上