日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成19年4月19日
  • 日本政策投資銀行

仙台東脳神経外科病院および
新設回復期リハビリテーション病院(仮称:新都市とみや病院)の
流動化に対して、プロジェクト・ファイナンスを実施

  1. 日本政策投資銀行はこのたび、三菱商事(株)(東京都千代田区、小島順彦社長)の医療・介護の経営支援子会社であるライフタイムパートナーズ(株)(LTP社:東京都港区、小川一誠社長)がアレンジャーとして組成した医療法人社団脳健会(宮城県仙台市宮城野区、鈴木幹男理事長)が運営する仙台東脳神経外科病院および回復期リハビリテーション病院(仮称:新都市とみや病院)の新設に関するプロジェクト・ファイナンスの形式による不動産流動化案件に対して、LTP社、(株)七十七銀行(宮城県仙台市、鎌田宏頭取)および三菱UFJリース(株)(東京都千代田区、小幡尚孝社長)と連携し、融資及び出資を実行致しました。

    本件は、出資を日本政策投資銀行及びLTP社、融資を日本政策投資銀行、(株)七十七銀行および三菱UFJリース(株)が行うものです。

  2. 本件スキームでは、仙台東脳神経外科病院に関する流動化を行うと共に、宮城県黒川郡富谷町において宮城県初の回復期リハビリテーション専門病院となる「新都市とみや病院」の建設を行うものです。今般スキームは、既存病院の生み出すキャッシュフローを活用しながら、新設病院の建設を行う点に特徴があり、これまで対応の難しかった病院新設資金調達の新たな方向性を示すものと考えられます。また、本件ファイナンスは、脳健会の財務内容の改善に寄与すると共に、回復期リハビリテーション治療とのシームレスな連携により脳卒中等の治療に必要である早期リハビリを実現出来ることなどから、宮城県の地域医療に大きく貢献するとものと考えています。
  3. プロジェクト・ファイナンスは、関係者への最適なリスク配分による事業価値向上、事業者にとってのリスク減、 保有資産の収益力を活かした資金調達が可能、等のメリットがあります。日本政策投資銀行は、今後もプロジェクト・ファイナンスも含め多様な資金調達を提供すると共に、地域医療の充実に向けて支援を行っていく所存です。

【本件ファイナンススキーム】