日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成19年4月26日
  • 日本政策投資銀行

多機能フィルター(株)に対し、
知的財産権を担保とした保証により私募債発行を支援

  1. 広島銀行及び日本政策投資銀行は、多機能フィルター株式会社(社長:山本 一夫、本社:山口県下松市)が発行する私募債に対して、知的財産権を担保として日本政策投資銀行が保証を付与する形態での発行の支援をいたしました(社債事務取扱者(FA):広島銀行)。
  2. 同社は、平成6年設立の土壌保全及び植生緑化資材「多機能フィルター」製造・販売事業者です。97~98%の空隙率をもった軟らかいフィルター構造の不織布を主体に作られており、地表面に張り付けるだけの単純な作業で様々な環境の変化(降雨、風、凍上、旱魃等)から、土壌を保護し、植生の定着及び生育基盤の確保が図れます。従来、生育の早い外来植物の根張り効果により土壌の保護を図っておりましたが、近年生態系へ与える影響の可能性から、郷土植物や木本系植物を主体とした緑化を求める声が高まってきています。「多機能フィルター」を使用することで、成長の遅い郷土植物等が成長する間の、土壌浸食を防止でき、周辺環境と調和した緑化を達成することができることから近年注目されている技術です。
  3. 同社は、より効果的な荒廃地の保全及び緑化方法の研究開発資金のために、今回私募債を発行しました。広島銀行及び日本政策投資銀行は、地域活力の創造、新産業創出・活性化に貢献できることから、知的財産権を担保とした保証を日本政策投資銀行が付与する形態での発行を決定しました。本件は、両行にとって初の知的財産権担保を活用した保証案件となります。
  4. 広島銀行と日本政策投資銀行では、今後とも知的財産権を活用した融資・保証スキームを通じて、地域に潜在する成長企業の行う研究開発等に対して支援を行い、地域活力の創造、新産業の創出・活性化に貢献したいと考えております。

以上