日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成19年6月29日
  • 日本政策投資銀行

住友金属工業(株)に対し、高炉メーカー初の環境格付に基づく融資を実施
~鉄鋼業界では初の最高ランク取得~

  1. 日本政策投資銀行は、平成19年6月29日、「環境配慮型経営促進事業」の対象として、住友金属工業株式会社(本社:大阪府大阪市)を選定し、融資を実行しました。
  2. 環境配慮型経営促進事業は、当行が開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資制度です。
  3. 日本鉄鋼業は2010年度のエネルギー消費量を1990年度比 で10%削減する「自主行動計画」を掲げています。住友金属工業株式会社は、同計画の主要な一翼を担うべく、省エネルギーを徹底的に推進し地球温暖化防止に努めています。特に、低温排熱を効率良く電力として回収するカリーナサイクル発電設備を世界で初めて実用化した環境経営の姿勢、高炉メーカートップレベルの粗鋼トン当たりCO2排出量などのパフォーマンスを当行は高く評価いたしました。また、ハイコートシリーズなどの環境配慮型製品を通じた民生部門のCO2削減、「住友金属和歌山の森」に代表される森林保全・復元事業など社会貢献活動に力を入れている点も同社の特徴です。

    結果、同社は「環境への配慮に対する取組みが特に先進的」という最高ランクの格付を鉄鋼業界で初めて取得いたしました。

  4. 当行では、現在本制度について大手から中堅クラスに至るまで多様な企業の評価を実施しています。業種構成も、本件に代表される素材型の製造業を始め、小売業やリース業など非製造業へも一層の広がりをみせています。今後も、多様な業種特性を踏まえて、適切な環境配慮型経営の評価に努めて参ります。