日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成19年6月29日
  • 日本政策投資銀行

保証を用いて(株)バルダンの私募債発行を支援

  1. 日本政策投資銀行(本店:東京都千代田区、総裁:小村武)は、株式会社バルダン(本社:愛知県一宮市、代表取締役:山上哲司)の私募債発行に際し、保証による支援スキームを実行致しました。本件は、株式会社バルダンが発行した第18回無担保社債(5億円、期間7 年)に対して、当行が保証を付した上で発行したものです。
  2. 当行は、工業用刺繍機メーカーとして世界的に確固たる地位を占める株式会社バルダンの事業基盤拡大が産業の活性化に資することから、私募債の財務代理人(FA)である三菱東京UFJ銀行と協調しながら今回のスキームを組成し、本社債への保証の付与を決定しました。

    本件は、当行の保証による信用補完を活用したスキームであり、私募債市場の育成に資するものです。また、独自の技術等を使用して製品の生産販売の改善等を行う事業に適用する当行の「新産業創出・活性化」制度を利用した私募債保証としては東海地区初であります。

  3. 株式会社バルダンは、刺繍機の色換を自動化するロータリー式自動色換機構の開発やコンピュータ制御のパイオニアで、世界シェア35%を獲得する(※1)など、その技術力には定評があります。今回、その技術力を更に活かした新たな商品開発のための研究開発資金の調達として、本スキームを用い起債致しました。

    (※1)「明日の日本を支える元気なモノ作り中小企業300社(経済産業省中小企業庁編)」平成18年4月

  4. 当行は、地域における市場型間接金融の支援を今後も進めると共に、引き続き、新たな産業の創出・活性化に資する事業等への支援を拡大していく所存です。